ルートレック・ネットワークスの次世代養液土耕システム「ゼロアグリ」、イチゴ施設土耕栽培で成果

株式会社ルートレック・ネットワークス(以下 ルートレック)は、茨城県鉾田市のイチゴ生産者「村田農園」が保有する施設栽培(ハウス栽培)にて、次世代養液土耕システム「ゼロアグリ」を設置・導入しその効果を検証した結果、村田農園のイチゴに並ぶ収穫量と食味を達成することができたことを発表した。

村田農園でイチゴを作り出すために徹底してこだわっているのが、土づくり。「かん水施肥」という視点から土壌の環境制御を徹底してサポートする「ゼロアグリ」が、村田農園のこだわりの土づくりとその管理をサポートし、「村田さん家のいちご」に准ずる収穫量と糖度を達成可能か、2015年9月にゼロアグリを村田農園内に設置し2016年6月の収穫終了まで検証が行われた。

茨城県の10a当たりのイチゴ栽培平均収穫量は3,510kg(※1)。これに対し、村田農園の収穫量は平均値の2倍強で、イチゴの土耕栽培としては限界収量だとも言われている。6月に今作の収穫を全て終えた時点で、ゼロアグリによるかん水施肥を行ったイチゴの収穫量は、村田農園の収穫量とほぼ同等となった。また、「村田さん家のいちご」に准ずる食味も実現することができたという。

 

今回の実証結果に対して、村田農園代表の村田和寿氏は以下の通り述べている。

「私がイチゴを栽培において最も大切にしているのは、土づくりです。そのうえで、定植前に手塩にかけて行った土づくりの後、イチゴの生育や気候等に応じてその日、その日の最適な水と肥料やりをいかに行うかも大切な作業となっています。こうした一連の栽培管理は経験と勘によるところが大きく、技術の伝承が大変難しい部分でもあります。今回の実証を通して、IoTを駆使したゼロアグリにかん水施肥を任せることができるとわかり、大変嬉しく思っています。また、糖度含めて今回実現できた食味や品質、収穫量の結果に対しても大変満足しています。」

ルートレック・ネットワークスの次世代養液土耕システム「ゼロアグリ」、イチゴ施設土耕栽培で成果

 

次世代養液土耕システム「ゼロアグリ」について

日射センサーと土壌センサーにより、普段は見えない作物の地下部の状態を数値化し肥培管理を行う。タイマーかん水や日射比例式のみの自動かん水装置では実現が難しい、日々の天候と作物の生長に最適な培養液供給量を、各種センサー情報を基にゼロアグリが判断し、自動供給を行うシステム。これにより農家の作業時間を大幅に削減しつつ収穫量の増加と、水や肥料の低減を実現するという。

 

※1 農林水産省「作物統計 平成26年度」より

※ 養液土耕栽培:培地に土を使用する養液栽培方法。水に肥料を混ぜた培養液を、地上に敷設したチューブより点滴により滴下する方法と、地中にパイプを埋めて供給する2通りがある。 塩類集積を抑制し、水と肥料を効率よく吸収できるため、品質の安定と収量向上へとつながります。ゼロアグリでは、点滴栽培方法を採用している。

 

【関連リンク】
ルートレック・ネットワークス(Routrek Networks)
村田農園(MURATA’S FARM)
ゼロアグリ(ZeRo.agri)

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