PTC、ビッグデータ マシンラーニング、予測分析のリーディング企業ColdLight社を買収

【2015年 5月21日】

PTC(本社:米国マサチューセッツ州、Nasdaq: PTC、社長兼CEO:ジェームス(ジム)・E・へプルマン)の日本法人であるPTCジャパン株式会社(本社:東京都新宿区、代表取締役社長:桑原 宏昭)は、本日、ビッグデータ マシンラーニング(機械学習)やプリディクティブ・アナリティクス(予測分析)分野のビジョナリーであるColdLight社(本社:米国ペンシルバニア州、CEO:ライアン・キャプラン)を、1億500万ドルで買収することで最終合意したとの5月5日付けの米PTCの発表を明らかにした。

ColdLight社の自動予測分析プラットフォームであるNeuronを取得することにより、PTCの製品ポートフォリオはさらに充実しPTCのIoT(モノのインターネット)市場のリーダーとしての地位を高めることになる。

ColdLightは、PTCの重要なデータ分析プラットフォームとして、現在両社がソリューションを提供している製造業、ヘルスケア、リテールメディア、流通小売市場に新たな価値を提供し、新市場での成長を推進していく。PTCのThingWorx(R) IoTプラットフォームと組み合わせることで、ColdLightのNeuronはインターネットに接続された「モノ」からのデータ分析を自動化し、データから故障パターンの特定、相関関係のモデル化、故障の予測、対応策の提示、コスト制約に対する推奨内容の優先順位づけ等の幅広い重要課題に対応する。

ColdLightのNeuronプラットフォームは、人工知能と機械学習の技術を利用して自動的かつ継続的にデータから学習し、パターンの発見、および検証済予測モデルの構築をし、あらゆるタイプのアプリケーションやテクノロジーへの情報転送を行うことで、これらの課題に対応する。

結果の予測が可能になることは、特に製品性能の保証や製品の故障、およびダウンタイムを防止する意味で極めて大きな価値があり、PTCはサービスを改善する上で特に有用であると考えており、これはIoTにおいてビジネス価値を高める重要な産業適用例であると確信している。企業には膨大なデータから洞察を得るという大きなニーズが存在しており、それに対応するため希少なリソースであるデータサイエンティストを求めて企業間の競争が発生している。ColdLightのNeuronプラットフォームは困難なデータ発見や予測モデリングを自動化し、製品の市場投入期間の短縮や専門のデータサイエンティストへの依存を低減する。

PTC社長兼最高経営責任者(CEO)のジム・ヘプルマン(Jim Heppelmann)は「PTCは、顧客企業の製品の開発、接続、運用、サービスの変革を支援することを事業戦略として掲げています。センサーからのデータはそれ自体が価値あるものですが、予測分析でデータを処理し、事業を変革する様々な実施可能なナレッジに分割できると、その価値は大幅に増幅されます。本買収により、PTCは革新的かつ高度な分析プラットフォームを有することになり、爆発的な成長の可能性のあるこの新たな情報資源を活かしたいとする顧客に対し、支援を加速させることが可能になります」と述べている。

・関連リンク
PTC ジャパン株式会社

解説

PTC(パラメトリック・テクノロジー・コーポレーション)という会社は一般の方には馴染みがない会社だと思うが、主に、PLM(プロダクト・ライフサイクル・マネージメント)という分野で強みのある、米国のリーダー企業だ。

PLMというのは、製品に関するマーケティング面において、製品のライフサイクルを管理するという手法で、製品軸で、製品の企画から、開発、製造、調達、販売、保守という分野を一連の流れとして捉える場合と、一つの商品の導入期、成長期、成熟期、衰退期という大きな流れを捉える場合がある。

PTCは、製品に関するコストの削減や市場投入に対する分析、品質向上支援など、PLMにおける様々な分野での企業支援を行う企業だ。

そういった企業が、自動予測プラットフォーム企業であるColdLight社を買収することで、自社の製品を強化するという狙いがある。

IoTは、消費者に対するものと、企業向けのものと両方があるが、本件に関しては後者についてだ。

マーケティング予測の精度を上げることをIoTと言っているが、いくら分析しても例えば天候の都合で売り上げが左右されたりすることはざらではあるが、過去の経験やカンだけに頼る予測だけでなく、高度な分析に支えられた予測を実施していきたいということだろう。

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