GMSとフィリピンのBanKO、GMSのIoT技術を車両に搭載して与信ギャップを埋めるFinTechサービスで業務提携

グローバルモビリティサービス株式会社(以下、GMS)と、フィリピンの金融グループであるBPIグループのマイクロファイナンス会社である、BPI Globe BanKO(以下、BanKO)は、フィリピンの三輪タクシー(以下、トライシクル)ドライバーを対象とした、GMSのIoT技術を車両に搭載することを条件としたファイナンスサービスで業務提携を締結したことを発表した。

GMSは、従来はリースやローンの与信審査を通過することができないものの、車さえあれば仕事を行うことができ、十分に支払い能力を有する人々に対し、車両遠隔制御を可能にする独自IoT技術を活用し、車両を提供するというFinTechサービスを提供している。

支払いが滞った際には遠隔でエンジンの起動ができない制御を行うことで支払いを促すとともに、支払い遅延が継続した際には車両の位置情報を特定し回収することで、ファイナンスのデフォルトリスクの軽減を実現し、従来は与信審査に通らない人々に対してファイナンスサービスを提供することを可能にしている。

GMSは2015年11月より、フィリピン大手インフラ企業を始め、自治体とも連携して同サービスを提供しており、これまでファイナンスのデフォルトが発生していない実績がある。BanKOはこの取り組みに参画し、GMSと共同でトライシクルドライバーを対象とした、GMSのIoT技術を車両に搭載することを条件としたファイナンスモデルを構築した。今後フィリピンにて、融資枠を定めたファイナンスサービスを順次提供していくという。

フィリピンでは、約350万台のトライシクルがタクシー車両として運行されており、市民の生活の足として、公共交通機関の役割を果たしている。そのドライバーは主にBOP(Base of the Pyramid)層に属する低所得者の人々であり、車両の買い替えをしたくとも、また新たにドライバーになりたいと希望する人が車両を購入したくとも、リースやローンを利用することができず車両を入手することが従来は困難だった。また信用情報機関が十分に機能しておらず、特に銀行口座を保有しない所得の低い人々は金融サービスを利用したくとも与信審査が通過しないのが実情だった。

しかし実際には、これまでタクシー業で安定した所得が既にあり、車両さえ保有することができればタクシードライバーとして、リース料金支払いやローン返済を十分に行える人々であるという。そこで、GMSとBanKOはフィリピンのトライシクルドライバーを対象とした同サービスで業務提携することとなった。

GMSのIoT技術を活かしたFinTechサービスの登場によって、排気ガスを多く排出する経年劣化の著しい旧式車両の、低排出ガスの新型車両への買い替えが促進されるため、大気汚染問題の解決にも繋がる。またフィリピン首都圏を代表する大都市であるマカティ市、ケソン市、パサイ市はGMSと既に提携し、同サービスの普及に向け取り組みを進めていく環境が整ったという。

世界には11億台の自動車が登録されているが、与信審査に通過できないために車両の所有や利用機会を得ることができない人々は、世界中で20億人は存在すると言われている。GMSは、独自のIoTデバイス技術による車両の遠隔制御に留まらず、IoTプラットフォーム技術を駆使した車両の状態管理システム、盗難防止システム、毎月・毎週の料金回収を可能にする課金システム等、二次情報の活用を含めた、金融機関がトライシクルドライバー向けにファイナンスサービスを提供するために必要とされるあらゆる機能を提供しているという。

今後はBanKOを始めとした、世界中の金融機関や金融投資家の参画を募り、安全な元本回収が可能なFinTechサービスモデルの普及を通じて、フィリピンを始めとした世界中の人々の生活の質の向上、そして大気汚染問題の解決に向け、提携金融機関と共に取り組みを行っていくという。

【関連リンク】
グローバルモビリティサービス(GMS)
バンク・オブ・ザ・フィリピン・アイランズ(BPI)
BanKO

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