FRONTEOヘルスケア、がん個別化医療AIシステムの開発を開始

株式会社FRONTEOの子会社で、人工知能を活用した医療データ解析ソリューションを提供する専門子会社である株式会社FRONTEOヘルスケアは、がん個別化医療AIシステムの開発を開始することを発表した。

株式会社FRONTEOヘルスケア内に「がん個別化医療AIシステム研究開発」プロジェクトチーム(以下CPM-AI)を新たに設け、シカゴ大学医学部内科・外科教授兼個別化医療センター副センター長を務める中村祐輔教授、東京大学医科学研究所の醍醐弥太郎特任教授、国立がん研究センター研究所の前佛均先生を共同創業者兼アドバイザリーボードメンバーに迎えるという。また、公益財団法人がん研究会と、同件の共同研究に関する協議を開始するため、契約を締結した。

今、日本の医療は大きな岐路に立っています。医療サービスへの公平なアクセスを維持し、患者の利益を確保しながら、医療費の適正化を図っていくためには、遺伝子診断、ゲノム診断の導入による個別化医療の確立が急務だという。一方医療の現場では病気の説明・治療法の説明・薬剤服用の際の注意事項などの説明に追われ現場の疲弊が進んでいる現状がある。そのため膨大かつ次々と更新される新しい情報の中から適切なものを早く医師や患者、家族へ届けるシステムや医師の説明を支援できる新たな支援設備が求められているという。

そこで、医療現場へ人工知能を活用した医療システムを導入し、個別化医療を確立するため、3つの課題解決に取り組んでいくという。

情報支援

1番目の課題は、毎年更新される医療情報・論文への対応。医療従事者にとっても最新の知識を維持し続けることは困難だ。がんの治療法や薬剤の選定は患者の体質などによって多種多用であるため、専門家チームが膨大な情報から有用なものだけを見つけ出す手法を人工知能KIBITに教えていくという。FRONTEOヘルスケアは、専門家の眼で、誰もが最新かつ最適な情報を取り出せる情報支援AIシステムを構築する。

インフォームドコンセント支援

2番目の課題は、患者に十分な説明を行い、同意を得るプロセス。説明の内容等にかかわらず一律に医師に説明を強いることで、結果的に医療の質の低下を招く一因となっているという。専門家チームが、患者の受け答えの内容から理解度に応じて、的確なコミュニケーションを人工知能KIBITに教えていくという。FRONTEOヘルスケアは、専門家として患者との対話が可能なインフォームドコンセント支援AIシステムを構築する。

診断支援

3番目の課題は、増え続けるがん患者に比して専門医の数が不足していることや、専門医の知見や治療法を形式知として共有することの困難さだ。専門家チームが、こうした知見や治療法を人工知能KIBITに教えていく。FRONTEOヘルスケアは、それぞれの医師が専門外の症状に対してもより的確にアプローチを行ったり、判断の裏付けとできるような診断支援AIシステムを構築する。

FRONTEOヘルスケアでは、すでに院内の転倒・転落と精神疾患、メンタルヘルスの領域で人工知能を活用した医療現場の課題解決に取り組んでおり、今後アドバイザリーボードメンバーや関係する医療機関の協力を得ながら、日本の医療の質の維持と向上に貢献していくという。

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開発ロードマップ

【関連リンク】
フロンテオ(FRONTEO)
FRONTEOヘルスケア(FRONTEO Healthcare)

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