CEATEC JAPAN 2016 レポート② ーIoT推進ラボと経済産業省共催、ビッグデータ分析コンテスト表彰式

ビッグデータ分析のコンテストであるBig Data Analysis Contestの結果発表がCEATEC2016にて10月5日(水)に開催された。今回で2回目となる同コンテストのテーマは「流通・小売」であった。

コンテスト概要

今回のコンテストではローソンの2015年6月~2016年5月の店舗データや販売データ、健康菓子シリーズ「ナチュラルローソン菓子」(全26種類)及びオリジナル菓子シリーズ「おやつごろ。」(全47種類)のPOSデータや商品特性データ、が提供され、それらのデータと外部データを使用し、「売上予測部門」では2016年6月のローソンの売上の予測モデルを構築し、「新商品開発部門」ではデータから消費者のニーズに合った新しい健康菓子の開発を行うというものだ。

「売上予測部門」最高予測精度賞

予測最高精度賞
 
 
同志社大学文化情報学部の後藤氏・藤澤氏ペアによる売上予測モデルでは、ローソンの店舗が立地しているエリア(住宅・学校・観光・ビジネス)や原材料と商品の説明文に含まれる単語を抽出し、どのようなエリアでどの単語が含まれている商品が何月に良く売れているかという部分に着目し、売上予測を行った。

その結果、売上はその月の前月の影響を受けやすく、その店舗が存在するエリア、顧客の性別・年齢、商品のカロリー・脂質・炭水化物の三つの栄養素が大きく売上に影響を与えていると判断し、2016年6月の販売予測モデルを構築することで、本コンテストで最高予測精度賞を受賞した。

「売上予測部門」モデリングアイデア賞

モデリングアイデア賞
 
 
漣氏が構築した売上予測モデルでは外部のデータを多く利用し、地方ごとの人口、大学数なども分析の対象としていた。

また、それらのデータの中でも。日付とエリア内に存在するローソンの店舗数がが売上予測をする上で大きく影響を与えていると判断して売上予測モデルを作り、外部データの活用と、分析の精緻さが評価され、モデリングアイデア賞を受賞した。

「新商品開発部門」ローソン賞

ローソン賞
 
 
慶応義塾大学総合政策学部の石原氏が考案した「大麦と玄米のサクッと米菓、上品なチョコレートとともに」はビジネスエリアにてよく売れているお菓子に着目した結果、手を汚さず、お腹が膨れるものが好まれることに着目。

また、お菓子の中でも人気の高いチョコレートが健康菓子というジャンルでは売上が落ちることから、栄養価の高い大麦と玄米をチョコでコーティングし、食べやすい形の本商品を考案し、実現性の高さからローソン賞の受賞となった。

「新商品開発部門」データパティシエ賞

データパティシエ
 
 
高田氏が考案した「ヨーグルトクリームサンド」はデータから、乳酸菌、カロリー、小麦と味付けがシンプルといった要素が売り上げに大きく影響を与えていると分析し、それらの要素を含んだ本商品の開発に至った。

新商品開発部門へ提出された作品の中では唯一売り上げの予測まで行い、データ活用の妥当性、レポートの質の高さからデータパティシエ賞の受賞となった。

全体講評

経済産業省 商務情報政策統括調整官 吉本氏は全体講評として「経済産業省としても、いかにビッグデータ・IoT、AIが社会を変えていくのかに注目しており、これらの技術は産業の一部ではなく日常生活すべてを変えていく可能性があるものだと考えている。これからの日本を作っていく力となるデータ分析のコンテストに文科系や理科系・年齢・性別などの分け隔てなく参加していただきたい。」と述べた

【関連リンク】
CEATEC JAPAN 2016
 経済産業省(METI)
IoT推進ラボ(IoT Acceleration Lab)

Previous

三菱電機、「ディープラーニングの自動設計アルゴリズム」を開発

ドローン・ジャパン、DJアグリサービス「ドローン米プロジェクト」開始

Next