NEC、生体認証システムを提供しているインドのアドハープログラムの登録者数が10億人を突破

NECが生体認証システムを提供し、インドの固有識別番号庁(UIDAI)が推進する、国民一人ひとりに固有のIDを発行する「Aadhaar(アドハー)プログラム」の登録者数が本年4月に10億人に達した。NECは、指紋・顔・虹彩を活用する大規模生体認証システムを提供している。

UIDAIは、公共サービスや金融サービスを国民が公平に享受できる社会を目指して、国民の名前や住所、生体情報を収集・管理するアドハープログラムを推進している。システムに登録された国民一人ひとりに固有の12桁の数字(ID)が発行される。公共機関や銀行は、このIDにより社会保障の受け取り時や口座開設時の本人確認を行う。

IDは、重複して発行されないことが重要。NECが提供する大規模生体認証システムは、指紋・顔・虹彩の3つの生体情報を活用。同システムは、同一人物の二重登録を防ぐために利用されており、10億人を超える登録済みの生体情報と、新規登録希望者の生体情報の照合を行い、一日100万件以上の登録処理が可能だという。このため、登録済みの情報と、登録希望者の情報を高精度・効率的に照合し、なりすましの防止や手続きの簡素化を実現しているという。

なお、NECの指紋認証技術・顔認証技術は、米国国立標準技術研究所が実施したベンチマークテストにおいて、世界1位の照合精度を有するとの評価を得ている(注)。また、アドハープログラム向けに認証アルゴリズムを調整しているという。

(注)NECの顔認証技術 世界最高レベルの照合精度 / NECの指紋・指静脈認証技術 世界最高レベルの照合精度

【関連リンク】
日本電気(NEC)

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