東芝とデル、共同提案のディープラーニングを活用したテストベッドをIICが承認

東芝は、デルテクノロジーズと共同で、Industrial Internet Consortium(以下、IIC)に対し、ディープラーニングを活用したIoTのテストベッド(注1)として「Deep Learning Facility」を提案し、承認された。

ディープラーニングを活用したテストベッドとして初めてIICが承認したもので、東芝はデルテクノロジーズと協力し、東芝のスマートコミュニティセンター(ラゾーナ川崎東芝ビル)にて、ビル施設内の各種センサーデータを活用して、設備・機器やオフィス管理を対象としたディープラーニングプラットフォームの検証を2017年9月まで実施する。

近年、IoT技術が急速に普及する中、エッジデバイスの効率的な管理、信頼性の確保、および関連リスクの最小化が課題となっている。また、生成される膨大なデータの効率的な管理・制御のため、ディープラーニングの活用が求められている。

今回のテストベッドでは、IoTプラットフォームにおけるディープラーニングの有用性の検証とベストプラクティスの構築を目的としている。ディープラーニングを活用することにより、各種センサーを含む監視機器のメンテナンスを最適化し、メンテナンスコストの削減、機器の稼働率向上の実現を目指す。東芝の大規模データ向けディープラーニング技術とDell EMCの高速ストレージ技術により、大規模データに対応した高速ディープラーニングテストベッドを提供していくという。

東芝は、ビルや工場などの施設における効率的な設備・機器の管理や制御を実現するため、長年、画像・音声などの分野で培ってきたディープラーニング技術・ノウハウを本テストベッドに適用する。本テストベッドでは、東芝のスマートコミュニティセンターにおいて蓄積した、ビル管理システム、空調機器、セキュリティゲートなどから得られる多様な情報をビッグデータとして活用する。

従来のディープラーニング技術では、大規模なデータを扱う場合、学習時間やデータサイズの問題から並列分散処理が主流となっているが、十分な学習効果が得られないという課題がある。そこで、今回、東芝が開発した学習モデルとパラメータ最適化技術による大規模データ向け並列分散処理技術を本テストベッドに適用する。

デルテクノロジーズのDell EMCは、長年培ってきたストレージ機器開発の技術・ノウハウがあり、今回、高速処理が可能なラックスケール オールフラッシュ ストレージ「Dell EMC DSSD」を本テストベッドに提供する。

東芝は、この検証結果を通じて、ビル・ファシリティ分野でのディープラーニングで、効率的な管理や制御を可能にする新たなソリューションを確立し、今後さまざまなパートナーと共創し、病院、ホテル、ショッピングモール、工場、空港などの大規模設備のニーズに応えていくことを目指すという。

日本国内では、2015年9月に富士通、2016年6月に日立・三菱電機・インテル共同でのテストベッドが承認されており、今回のテストベットはそれらに続く形になる。

IICは米国マサチューセッツ州に拠点を置くIoT推進組織であり、IoTに関する通信などの規格を自ら策定するわけではなく、標準規格策定のプロセスに影響を与えることを目的としている、そしてどのような規格を標準とするべきかを決める上で、テストベッドが大きな役割を果たしている。

【関連リンク】
インダストリアル・インターネット・コンソーシアム(IIC)
東芝(TOSHIBA)
デル(Dell)

Previous

STマイクロエレクトロニクス、ワイヤレス給電の技術を保有するWiTricityとの技術協力を発表

講談社とユーザーローカル、小説キャラAIとTwitterで会話が出来るチャットボットリリース

Next