パナソニック、シーメンスと連携、スマートファクトリーを実現する「統合ライン管理システム iLNB」受注開始

パナソニック株式会社 オートモーティブ&インダストリアルシステムズ社 スマートファクトリーソリューション事業部(以下、パナソニック)は、電子機器のモノづくり現場で、プリント基板に電子部品を装着する実装工程において、シーメンスAGと連携し、他社設備も含む実装ライントータルの生産性を向上させるシステム「統合ライン管理システム iLNB」を受注開始した。

モノづくり現場では、顧客ニーズの多様化により、さまざまな製品を同一生産ラインで製造したいという要望が多く、製造工程はより複雑化している。このようなマスカスタマイゼーションに対応するためには、スマートファクトリーを実現し、工場と経営の全体最適を図ることが必要になってくる。

スマートファクトリーを実現するキーテクノロジーは、IoTにより設備同士を連携・協調させ、生産工程の全プロセスで、設備からリアルタイムにデータ収集・制御することだという。一方、実装ラインには複数のメーカー設備が混在し、ライン全体を制御するためにはメーカー毎の複数のコントロールシステムが必要だった。

パナソニックが保有する実装ライン制御ソフトおよびプロセスノウハウと、シーメンスSIMATIC産業用パソコンの強みを融合し、こうした実装ライン全体を一括で管理・制御できるラインコントローラーシステムを開発した。これにより1台のPCで実装ライン全体の稼働状況をリアルタイムで収集、さらに一括で制御できるようになる。また、このシステムは実装だけにとどまらず、モノづくりのさまざまな生産工程にも応用展開が可能だという。

また、スマートファクトリーの実現に向けては、IoTを活用した製造の効率化、急な生産変動やリードタイム短縮、グローバル最適地生産に対応する生産スケジュール立案等が求められている。今後は、パナソニックの実装プロセスノウハウと、シーメンスの工場全体最適化ソフトTecnomatix ポートフォリオのPlant Simulationモジュールの強みをさらに活かし、複雑な製造プロセスシミュレーションを行う「生産能力シミュレーター」(仮称)の開発も進めていく。

これによりオペレーター作業時間および設備稼働ロスを加味しながら、工程毎の生産時間を算出、また仮想的に最適な生産工程を設計することを目指すという。

引き続き両社は、コントローラーおよびネットワーク・ITインフラでの連携範囲をさらに拡大していく方針だという。

「統合ライン管理システム iLNB」の受注は、2016年10月26日から10月28日まで開催される「Factory Solution Conference 2016」で行われる。

【関連リンク】
パナソニック オートモーティブ & インダストリアルシステムズ(Automotive & Industrial Systems)
シーメンス(Siemens)

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