GEとベーカー・ヒューズ、総合的なデジタル・インダストリアル・サービス・カンパニー設立に合意

GEとベーカー・ヒューズは本日11月2日、GEのオイル&ガス事業とベーカー・ヒューズを統合し、産業用機器とサービス運営を併せもつ、油田向けテクノロジープロバイダーとして新会社を設立することに合意したと発表した。この新しい「ベーカー・ヒューズ」は石油とガスの産業領域において機器、テクノロジーとサービスを提供し、世界120カ国以上で売上規模320億ドルを誇るという。

GEの専門的技術とベーカー・ヒューズの油田サービスの実績を統合し、新会社はカスタマーの生産性向上に向けて機器とデジタル技術を統合したテクノロジーソリューションを提供できる企業になるという。

両社の取締役会で満場一致で合意された内容に基づき、ベーカー・ヒューズの株主は、統合完了時には一株当たり$17.50を特別配当として受け取ることとなる。GEはこの統合後新会社の62.5%、ベーカー・ヒューズは37.5%の株式を取得する。この統合は2017年中頃までに完了予定だという。

GEの会長兼CEOであるジェフ・イメルト氏は次のように述べている。「GEオイル&ガスは GEストア(*1)を高める主要な事業部門です。この統合はオイル&ガス産業のお客様に対してデジタル・フレームワークを提供する能力を加速することとなるでしょう。油田サービス向けプラットフォームは、デジタルだからできるサービスを当社のカスタマーに提供することができる重要なものです。私たちはPREDIX(*2)が業界標準になり、向上したカスタマーアウトカム(成果)が実現することを期待しています。GEの投資家はより強力な事業のオーナーになり、競争力を高め、両社のシナジー効果を発揮することでおおいにメリットを享受するでしょう。この統合によって 2018年における GE の一株あたりの利益はおよそ$0.04上昇し、2020年までには$0.08上昇することが期待されています。」

補完的なアセットと統合されたサービスによって両社カスタマーには差別化されたサービスを提供することが可能となる。新会社はデジタルソリューションと卓越したものづくりの専門性、そしてGEストア由来のテクノロジーや、ベーカー・ヒューズが油田サービス事業で培ってきたこれまでの実績を融合させることとなる。両社であわせると320億ドルの売上規模となり、新会社の製品ポートフォリオはドリリング、組み立て・据付、ミッドストリームおよびダウンストリーム(精製・輸送など)向けの機器やサービスとなり、石油・ガス精製機器とサービス業界において2番目に大きな企業となる。

新会社はおよそ120カ国以上で事業をおこなうこととなる。また両社は減速している市場環境においても投資を継続し、補完的で競争力のある事業を視野に入れている。オイル&ガス業界におけるGEは製造業として、またテクノロジーソリューションを提供するサブシーとドリリング、回転機器、画像診断機器などはベーカー・ヒューズの製品ポートフォリオと統合することとなる。

2020年までに正味現在価値140億ドルから16億ドルのシナジーを生み出すことが見込まれているという。コスト削減と同時に新会社ではこの業界が上昇するにしたがって成長することで多くのシナジー効果を発揮することとなる。

新たなベーカー・ヒューズはテキサス・ヒューストンとイギリス・ロンドンの2拠点を本社とする。GEの会長兼CEOジェフ・イメルト氏が会長に、GEオイル&ガス社長兼CEOロレンツォ・シモネリ氏が社長兼CEOに、ベーカー・ヒューズの会長兼CEOマーティン・クレイグヘッドが副会長に就任予定。そのほかは両社の現在のメンバーが就任予定。

なお、この統合はベーカー・ヒューズ株主、規制当局その他の承認を前提としている。GE とベーカー・ヒューズは必要な承認プロセスのために政府や当局と密に連携することにコミットしている。

*1 GEストア:「GEストア」とはGEのすべての事業部門がテクノロジー、市場、組織構造、知見を共有し、活用できるしくみを指す。もっとも代表的な事例は、グローバル・リサーチ・センター(GRC)が、テクノロジーのハブとなり、開発した新たな技術を、複数の事業部門で展開できるように導入・促進する。例えばガスタービン用に開発をした高温耐性に優れ、軽くて強度のある新素材CMCは、次世代の航空機エンジンLEAPにも導入される。こうしたテクノロジーやノウハウの水平展開は、現在、競合他社に対する「GEの競争優位のカギ」となっているという。

*2 PREDIX:「PREDIX(プレディックス)」はGEが開発した産業向けクラウド・プラットフォーム。この PREDIX は、APM(アセット・パフォーマンス・マネジメント)をはじめとする数多くのアプリケーションを産業用機器と接続し、データ収集や分析を行い、リアルタイムに事業者に知見を提供することで産業用機器の性能向上や製造プロセスの全体最適化を図る役割を担う。

【関連リンク】
GE(General Electric)
ベーカー・ヒューズ(Baker Hughes)

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