AIoT のパワーを解き放て―― AIとIoTを統合したAIoTを今すぐ導入すべき理由とは?

トッパン・フォームズ、スマホで簡単に履歴管理ができる温度ロガーを開発

情報管理ソリューションのトッパン・フォームズ株式会社は、スマートフォン(スマホ)や血圧計、体温計など各種民生用機器に活用されている近距離無線通信規格のBluetooth Low Energy(BLE)およびNear Field Communication(NFC)の両方を採用したRFID対応温度ロガー「オントレイシス タグ」を開発した。

「オントレイシス タグ」は市販のスマートフォンやタブレットを使い、複数タグへの一括処理は費用の発生しないBLE通信、出荷時や配送終了時の個別処理はNFCを使って簡単に温度履歴を収集・管理できる。表示部は文字・図形表示が可能な電子ペーパーと温度や各種モード表示が可能な液晶の2種類から選択可能。低消費電力、高視認性が特徴の電子ペーパーはバーコードや目的地などの情報を表示することも可能で幅広い業務に対応する。

さらに電波を発信しないモードを用意するため航空機への搭載も可能。トッパンフォームズは、独自に開発した高機能保冷剤「メカクール」と専用保冷箱に「オントレイシス タグ」を組み合わせ、RFID温度履歴管理システム「Ontrasys/オントレイシス」(新型)として2017年4月(予定)に発売する。厳格な温度管理を求める声が医薬品や食料品の輸送を中心に強まっている状況を踏まえ、これに対応するさまざまな定温輸送ソリューションを物流業界を中心に提案していく考えだという。

背景

日本の医薬品業界においては、欧米で採用されている医薬品の流通過程における品質管理基準GDP(Good Distribution Practice)に倣って輸送時の品質管理を厳格化する傾向にあり、適温での輸送の重要性が増している。また食料品に対する安全安心を求める声も強くなっている。トッパンフォームズはいち早く2013年に「オントレイシス」を発売した。今回、専用端末に替わってスマホやタブレット端末など汎用機器による効率的な運用を「オントレイシス タグ」との組み合わせで実現した新型にモデルチェンジした。

オントレイシス タグの特長

オントレイシスタグ

1. アクティブ通信(BLE)とパッシブ通信(NFC)の2つの通信機能を搭載し、スマホやタブレットなどの汎用端末との通信が可能
2. アクティブBluetooth 4.0準拠、パッシブISO14443 TypeA準拠
3. 小型・軽量・長寿命(電池寿命は約1年 ※使用条件によります)
4. 通信距離10m以上
5. 電波を発しないモードを用意し、航空機搭載が可能(別途航空会社との調整が必要)
6. データ収集のため箱から外してパソコンなどに接続する煩雑さが不要
7. BLEを用いたビーコンシステムのタグとしても使用可能
8. 表示方式は、電子ペーパー表示、液晶表示の2種類をラインアップ
9. 異常温度検知時に警告通知
10. Android 5.0以上(iOSは今後対応予定)
今後の展開

「オントレイシス タグ」は2017年4月に出荷を開始、2017年度に4億円の売り上げを見込む。

無料メルマガ会員に登録しませんか?

膨大な記事を効率よくチェック!

IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。 また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。

そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。

  • DXに関する最新ニュース
  • 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
  • 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
  • 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ

など、多岐にわたるテーマが配信されております。

また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。

無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。 ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。

無料メルマガ会員登録