フォルクスワーゲン、ベルリンにモビリティサービス会社「MOIA」を設立

フォルクスワーゲングループは、12月9日、ロンドンで開催されたテクノロジーイベント「Tech Crunch Disrupt」において、新しいモビリティサービス会社を設立したことを発表した。

MOIA(モイア)と命名されたこの会社を通して、フォルクスワーゲングループは、持続可能なモビリティにおいて世界有数のプロバイダーになるための変革を進めて行く方針だ。「MOIAを設立した狙いは、モビリティの新たな形をより深く理解すること、そしてより包括的で、お客様の多様なニーズにより最適化したサービスを提供することです。将来、必ずしも人々が自家用車を所有することがなくなったとしても、MOIAにより、皆様が何らかの形で、我々のお客様となっていただける可能性が広がります」と、フォルクスワーゲングループ最高経営責任者(CEO)のマティアス ミューラーは述べている。

自動車産業界は今、急激な変革の時代を迎えている。従来の自動車ビジネスに加え、革新的なデジタルネットワークを活用した新しいモビリティサービスが、今後重要な成長分野になっていくことは確実だ。MOIAによって、フォルクスワーゲンは、グループ全体、つまり全ブランドにわたり、今後のモビリティ世界における持続的な成功に必要な基盤を構築する。さらに、フォルクスワーゲングループは、2025年までにこの新しい事業が、グループ全体の売上高に本格的に貢献できることを目指している。

ベルリンに本社を置くMOIAは、当初約50人のチームでスタートし、2017年末までに、スタッフを大幅に増員する予定。MOIAにとって、ドイツにおけるもう一つの重要な場所がハンブルク市だ。今年の秋に、フォルクスワーゲングループとハンブルク市は、市内の交通をより環境に優しく、安全で、しかもより信頼できて効率的なものにするための、3年間にわたる戦略的モビリティパートナーシップに合意した。このパートナーシップを通じて得られる成果は、ヨーロッパにおける今後のMOIAプロジェクトに反映されていくことになる。さらに、MOIAは、フォルクスワーゲングループの一員として、グループ内の12ブランドの強力な商品力、技術革新力及びインフラも活用することができる。

MOIAの経営陣を構成するのは、オレ ハルムス(最高経営責任者:CEO)とDr. フランク ディルガー(最高財務責任者:CFO)、および2017年1月1日付で最高執行責任者(COO)に就任する予定のローベルト ヘンリッヒです。フォルクスワーゲンAGでグループ戦略を統括するトーマス セドランが会長を務める諮問委員会が、MOIAの経営陣をサポートする。

MOIAが目標とするのは、すべての人々のためのインディビデュアルモビリティを提供することだという。それは、ボタン一つで利用可能で、手頃な価格で、車両を所有する必要のないような高い利便性を備えたサービスだ。MOIAをスタートさせるにあたって、最も有望と思われる事業は、アプリを使用する配車サービス(ライドヘイリング)だ。フォルクスワーゲングループは既に、世界有数の配車サービスプロバイダーであるGett(ゲット)に出資することで、この新しいモビリティコンセプトへの参画を果たしている。Gettのアプリユーザーは、既に世界の100を超える都市で、オンデマンドでの移動、配達、物流サービスの即時予約を行えるようになっている。

同時に、MOIAは、2番目の重要な分野であるプーリング(相乗り)ビジネスにも着手しようとしている。目標は、「コネクテッド コミューティング」という呼び方でも知られる、アプリを介してのオンデマンドプーリングサービスを独自に立ち上げることだ。それにより、各個人の車両および公共交通機関を使っての移動をより効率的にして、不要な移動を減らし、既存の道路インフラの利用を最適化するという、交通問題全体のソリューションの実現を目指している。このアプローチは、エリアの境界線を越える移動に焦点を当てている。この分野の最初のパイロットプロジェクトは、2017年に開始される予定だ。

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