今年11月29日から4日間アメリカで開催されたアマゾンAWS (Amazon Web Service、アマゾン・ウェブ・サービス)のグローバルカンファレンス「AWS re:Invent 2016」のメディア向け事後説明会が、12月15日に東京で行われた。
AWS re:InventはアマゾンのAWSに関する世界最大のカンファレンスであり、「学習型」が特徴で、基調講演や新サービスの発表など様々なセッションが行われた。今回の事後説明会に登壇した同社の日本法人であるアマゾンウェブサービスジャパン 技術統括部 本部長 岡嵜禎本氏は、人工知能、データベース・ビッグデータ、マイクロサービスなどの事例を紹介した。
まずは、レジ決済を必要としない店舗「Amazon GO」について紹介した。「Amazon GO」は、2017年にアメリカで開始する予定となっており、専用のアプリのバーコードを使い、Amazon GOのゲートでそのバーコードをかざして入店することができる。顧客は商品を手に取ったら自動的に購入することとなり、退店と同時に決済が完了することになる。返品する際は元の棚に戻せば自動的に注文がキャンセルされる。
続いて、フルマネージド型の「Text-to-speech」(テキストの音声化)機能を提供する「Amazon Polly」を説明した。現在24の言語と47種類の男女ボイスに対応し、日本語もサポートしている。岡嵜氏は「今後、より豊富な音声の追加も見込んでいる」と述べた。
さらに、ディープランニングを利用する画像認識サービスである「Amazon Rekognition」と音声及びテキストメッセージに応答するチャットbotをより容易にする開発サービスである「Amazon Lex」のプレビュー版も発表した。「Amazon Lex」を利用して、「Alexa」を使用するディープランニングエンジンと同様なものを開発することが可能となるという。
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