ルネサス、Civil Infrastructure Platformプロジェクト参画で産業機器のスマート化を加速

ルネサス エレクトロニクス株式会社(以下、ルネサス)は、Linuxオペレーティングシステム(以下、OS)の普及をサポートする非営利団体Linux Foundationの協業プロジェクトとして2016年4月に発足した、社会インフラ向けに産業グレードのオープンソースソフトウェア(以下、OSS)(注1)基盤を提供するCivil Infrastructure Platform(以下CIP)プロジェクトへ参画した。ルネサスは今後、このプロジェクトの成果となる産業グレードのLinuxを、RZ/Gシリーズをはじめとする産業用組み込みプラットフォームに展開していく予定だという。

現在、産業分野に使用される機器は、IoTやIndustry4.0などの普及によりネットワーク機能の搭載や、動画・グラフィックス処理等のマルチメディア機能を搭載する動きが拡大しており、これらの機能を実現するソフトウェアが豊富にそろっているLinuxへの移行を検討するユーザが増加している。

しかし、産業分野の場合、機器の導入後、10年を超える長期間の運用となるため、信頼性が高く、セキュリティが強固で、長期サポートを提供できるOSS基盤が求められている。このニーズを満たすため、OSS基盤を提供するCIPプロジェクトが発足された。このプロジェクトは、進化するスマート社会を支えるソリューションを提供する上で、非常に重要なプロジェクトだという。

そこに今回、半導体メーカであるルネサスが同プロジェクトに参加することで、ユーザは産業機器向け特有の信頼性やリアルタイム性を向上させるための追加の開発やメンテナンス作業等の負担を大幅に軽減できる。

ルネサスは今後、CIPプロジェクトの活動を進め、産業用組み込み機器を支えるOSS基盤の実現を目指すとともに、プロジェクトの成果となる産業グレードのLinuxを、RZ/Gシリーズをはじめとする産業用組み込みプラットフォームに展開し、信頼性の高い産業機器の早期開発を支援していく。

(注1)ソースコードが無償で公開されており、「オープンソースライセンス」と総称される利用許諾契約に基づいて、使用や再配布が認められているソフトウェア。

【関連リンク】
ルネサス(Renesas)
LF(The Linux Foundation)

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