FHE -「曲がる」という技術の広がる可能性。技術と応用を集中議論するグローバルコンファレンスが日本初上陸 [PR]

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「FHE」をご存じだろうか?

FHEとは、「フレキシブル・ハイブリッド・エレクトロニクス」の頭文字で、プリンテッドエレクトロニクスのフレキシブルなサブストレートとIC 、MEMSなどのリジッドな部品を組み合わせて(ハイブリッド)、システムを構成する技術だ。

軽く、薄く、曲がるという特性を持ち、ウェアラブルエレクトロニクスやloT向けアプリケーションといった成長市場にむけたデバイス製造技術として、シリコンバレーをはじめ世界で注目を集めている。SEMIでは、このFHE技術にいち早く注目。FHE技術の進化と普及のための活動をグローバル規模で展開している。

この活動を推進するSEMIのフレキシブルエレクトロニクス&アドバンストパッケージング部門CTOである、メリッサ・E グルーペン・シェマンスキー は、次のように述べている。

「モビリティの時代において、私たちは妨げられることなく接続できることを求めています。エレクトロニクスには、五感を拡張し強化するものとしての、実用的な情報を提供することが求められています。そしてそのデータ送信は、ワイヤレスで安全性が確保されなくてはいけません。フレキシブル・ハイブリッド・エレクトロニクスは、このビジョンに影響を与え、高性能と共に私たちの世界に適合して世界と共に動くという利便性を約束するものです。高性能な半導体、センサー、およびインターコネクトを含み、ワイヤーの制限を受けずに、伸ばしたり、曲げたりねじったり、あるいは湾曲させることや快適に身に付けることのできる柔軟性に優れたデバイスが現れつつあります。」

FHE技術と応用を集中議論する2日間

FHE -「曲がる」という技術の広がる可能性。技術と応用を集中議論するグローバルコンファレンスが日本初上陸 [PR]

SEMIは、FHEの製造技術とその応用についての理解を深め、より活発に議論するためのコンファレンス「FLEX」を2002年から米国で開催している。昨年はヨーロッパでもグルノーブル(フランス)で初開催、そして、本年4月、いよいよ、日本にも上陸することが決定した。

2017年4月11~12日、品川(東京)コクヨホールにおいて、国内外から17名のトップエグゼクティブ、第一線エンジニアが集結、熱い議論を繰り広げる。その中でも特に注目の講演について、一部紹介する。

■IoT時代に必要な「わけ、こと、想い」と技術の姿

(セコム株式会社 常務執行役員 IS研究所 所長 小松崎 常夫 氏)

最高のサービスはお客様の「ワケ」に応えられるものとセコムは考えます。そのためにまず相手への「想い」が大切です。「想い」をもって相手を見れば様々な「こと」の意味が分かってきます。セコムは、「想い」の実現力として、「人財」、「組織」、「仕組」、そして「技術開発」の4つに力を入れ、これまで多くの革新的なサービスを提供してきました。

豊かで明るい未来のために、IoT、ビッグデータ、AIなどの革新的な技術は、「想い」を形にするサービスイノベーションに欠かせない重要技術です。そして、その成功のキーは様々な専門家の連携です。共創を大切にしたセコムの未来戦略についてお話します。

■オープンコラボレーションによるMEMSやヘテロ集積化

(東北大学 マイクロシステム融合研究開発センター教授 江刺 正喜氏)

MEMS (微小電気機械システム)はITをはじめとするいろいろなシステムの鍵を握る要素に用いられてきました。MEMSをLSI上にウェハ状態で転写する技術が、高密度・高性能MEMSの異種要素集積化のため開発されてきました。これにはワイヤレス通信用のためのLSI上のマルチフィルタやPZTMEMSスイッチ、安全な看護ロボットなどのための触覚センサネットワーク、マスクレス電子線描画のためのアクティブマトリックスマルチ電子源、マルチバイオセンサのためのLSI上のダイアモンド電極アレイなどがあります。

MEMSは多様で標準化しにくいため、低価格で効率の良い開発が求められています。我々の大学には「試作コインランドリ」と呼ぶ4/6インチ用の施設があり、企業が試作や少量生産に利用しています。ユーザは使用料に応じて課金され、蓄積された多くの技術を利用でき、熟練した技術者たちの支援を受けることができます。180社以上に利用され、少量の製品製作も認められています。

■ナノテクノロジーはファッショナブルになれるか?繊維科学とアパレルデザインの融合について

(コーネル大学 繊維科学・アパレルデザイン学部繊維科学准教授 ジュアン・ハインストローザ氏)

この講演では、私たちの研究所がナノスケールの材料を使って天然繊維の特性を改良するために使用したいくつかの戦略(自己、強制、対流アセンブリ技術に基づいて)を論じます。また、「ファッショナブルなナノテクノロジー」を創造するには、繊維科学の最前線にいる私たちの研究をアパレルデザイナーの仕事といかに結び付けるべきかについても探ります。

講演では3つのケースを取り上げます。

1.ナノスケール精度のコンフォーマルで均質なコーティングの作製を目的とした、セルロース系繊維表面への機能性ナノ粒子の集合について論じます。

2.ナノ粒子間にフレキシブルな架橋を生成できる重合混合物法を用いた電気応答性セルロース系繊維の開発について論じます。結果として生成された導電糸は、ウェアラブルな電子テキスタイルの縫製と配線を同時に行うために利用できる可能性があります。

3.金属有機構造体(MOF)を利用した布地の作製について論じます。この布地は、天然繊維上でMOFと機能グループの相互作用を慎重に制御することで、有毒ガス、殺虫剤その他の付加価値化合物を感知し、トラップする能力を持ちます。

これらの例は、綿など「従来」の天然繊維の快適性、柔軟性、吸水性を維持しながら、それをどうすれば特殊機能を持つエンジニアリング材料に変えられるかを示すものです。多機能セルロース材料を作製するために私たちのグループが開発した戦略は、スケーラブルで、他の多くのセルロース系天然繊維においても再現できる可能性があります。ファッションデザインおよび繊維科学研究者の協力を通じてケースごとにプロトタイプを作製したことから、デザインと科学の接点についても論じていきます。

 

■スポーツにおけるウエアラブルセンシングの現状

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(株式会社ゴールドウインテクニカルセンター 開発部 部長 中村 研二氏)

近年急激に、腕時計を含むリストバンド型を中心としたウエアラブルデバイスの普及が進んでいます。その導入目的は主に日常生活における健康管理や、スポーツ(特にマラソン・スポーツバイクなど)の記録向上です。弊社が開発した心拍数測定が可能なウエア(C3fit IN-pulse)を中心に、スポーツ業界で商品化されている様々なデバイスの紹介及び、スポーツの現場で心拍数を測定する目的やメリットについて解説します。

 

申込・詳細

初日夕方には、全参加者によるレセプションも開催。めったに来日しない海外スピーカーとの議論や、新しいビジネスパートーナと出会う絶好の機会である。また併設された展示エリアでは、FHE技術の可能性に積極的に取り組む企業による、製品や技術が展示される予定だ。

FHEの可能性はとどまることを知らない。今、最もイノベィティブな技術の一つであるFHEについて、聴き、語り、体験できる唯一の機会、「2017FLEX Japan」にぜひ足を運んでほしい。

ご聴講は現在申込み受付中。またテーブルトップでの出展も募集している。

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■2017FLEX Japan 開催概要

会期: 2017年4月11日(火)~12日(水)
会場: コクヨホール(東京都港区港南1-8-35)
主催: SEMI
コンセプト: Driving FHE (Flexible Hybrid Electronics) Ecosystem and Community
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