STマイクロエレクトロニクス、Sigfoxに対応するプラグ・アンド・プレイ型のIoTセキュア・エレメントを発表

多種多様な電子機器に半導体を提供するSTマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、セキュリティ機能を提供するプラグ・アンド・プレイ型のセキュア・エレメント(SE)をSTSAFEファミリに追加した。この新製品は、LPWAであるSigfoxに接続される機器に対応する。

新しい「STSAFE-A1SX」は、Common Criteria EAL5+認証を取得済みの耐タンパ性を備えたセキュア・エレメント技術を採用。この技術により、SigfoxネットワークにおけるIoT機器の通信の完全性と機密性を向上させる。同製品が実行する最適化されたセキュア・アプリケーションには、銀行業務、eコマース、ID分野の電子セキュリティに関するSTの経験や専門性と、急成長中のIoT分野におけるネットワークおよびデータ通信に関するSigfoxの専門性が組み合わされている。

「STSAFE-A1SX」は、小型かつコスト効率に優れたセキュア・エレメントで、IoT機器やIoT用モジュール内のマイクロコントローラ(マイコン)にI2C(Intelligent Interface Controller)経由で接続。STのセキュアなパーソナライゼーション・センターにおいて機器IDと鍵のプロビジョニング書き込みが施される同製品は、Sigfoxクラウドへのプラグ・アンド・プレイによるセキュアな接続を可能にし、データ交換の完全性と機密性を向上させる。

また、フレームがアップリンク・メッセージであってもダウンリンク・メッセージであっても、ペイロードの完全性証明を生成あるいは検証し、オプションとして暗号化あるいは復号化を実施できる。鍵とその他の機密情報は、「STSAFE-A1SX」の製造時から「STSAFE-A1S」Xが搭載されるシステムの製品寿命を通して、セキュア・エレメント内部で常に保護されているという。

「STSAFE-A1SX」は、STSAFEファミリのその他の製品と同様、ツールとソフトウェアの完全なエコシステムが用意される予定。そのため、セキュリティに関する専門知識の有無にかかわらず、開発スピードを速めることができるという。この製品には、STM32 Open Development Environmentに準拠した拡張ボードが用意される。また、STは、S2-LPおよびSTM32を含め、Sigfox Ready機器の完全なリファレンス設計を提供している。

  • NUCLEO-L053R8 : STM32L053R8マイコン搭載のSTM32 Nucleo-64開発ボード
  • STEVAL-FKI868V1 Sub-1GHz開発キット :
    S2-LPを制御する低消費電力STM32Lマイコン、およびファームウェア更新用の
    ST-LINK/V2-1デバッガとプログラマを搭載
  • STSAFE-A1SX

「STSAFE-A1SX」は、2017年5月に量産が開始される予定で、SO8N(4 x 5mm)およびUFDFPN8(2 x 3mm)の2種類のパッケージで提供。

【関連リンク】
STマイクロエレクトロニクス(ST)
シグフォックス(SIGFOX)

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