NTT西日本、LoRaWAN(クラスB)の実現性を確認

西日本電信電話株式会社(以下、NTT西日本)は、LPWAネットワークの技術・活用シーン創出と事業開発の一環として、LoRaWAN(※1)において「クラスB(※2)」に対応した環境を構築し、実証実験(※3)においてクラスBの実現性を確認した。

NTT西日本は、2016年6月より「LPWAネットワークを活用したフィールドトライアル(※4)」を開始し、様々な分野のパートナーとLPWAネットワークの活用シーン創出に取り組んでいる。日本国内で構築された従来のLoRaWANは、端末からサーバーへの通信(クラスA)に対応していたが、多くのパートナーから、サーバーから端末への通信(クラスB)に対応してほしい、という要望があった。

一例として、メーターの自動検針や保安を実施している業界では、遠隔からの検針や、地震等災害時における各メーターの開閉状態の確認等、センター側から端末に遠隔かつ省電力で指示したいという要望があるという。その実現のためには、LoRaWANにおけるクラスBの環境が必須であった。今回、クラスB通信の実現性を確認したことから、今後、LoRaWANが顧客課題の解決やニーズに、より一層貢献できるようになるとしている。

同実証実験では、実フィールドで、テスト用ガスメーターをLoRaWAN(クラスB)に接続した際の、遠隔制御の検証を実施。模擬検針情報収集システムから複数のテスト用ガスメーターをクラスB通信で遠隔制御し、検針データを収集。その際に、システム遅延や通信成功率を検証し、実用化できるレベルであることを確認したという。各社の役割は以下の通り。

  • NTT西日本
    LPWAネットワーク(LoRaWAN方式)の提供、クラスB日本対応仕様の開発
  • NTTアドバンステクノロジ株式会社
    LPWAネットワーク(LoRaWAN方式)の開発支援
  • 大阪ガス株式会社
    実フィールド、テスト用ガスメーター、模擬検針情報収集システムの提供
  • 沖電気工業株式会社
    ガススマートメーター用通信規格Uバス(※5)を搭載したLoRa(R)無線機の開発

NTT西日本では、同実証実験で得られたクラスBに関するノウハウを基に、メーターの監視を実施しているガス・水道等多くの業界に幅広く提案し、LPWAネットワークを活用したソリューションの提供を通じて、様々な社会的課題の解決に取り組んでいくとしている。

※1 半導体メーカーのセムテック、IBMなどの「LoRa Alliance」メンバーが策定したIoT向け通信規格のひとつ。
※2 LoRaWANクラスB通信については【別紙1】参照
※3 クラスB通信 実証実験 概要については【別紙2】参照
※4 IoT向けLPWAネットワークのフィールドトライアルの実施
※5 従来の都市ガスメーターの通信仕様より通信速度を高速化しパケット通信方式を採用した新しい通信インターフェース。NPO法人テレメータリング推進協議会で標準化されている。

【関連リンク】
NTT西日本(NTT WEST)
NTTアドバンステクノロジ(NTT AT)
大阪ガス(Osaka Gas)
沖電気(OKI)

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