ZMP、2020年東京五輪に向け、お台場での公道実験の進捗を公開

株式会社ZMPは、2020年東京五輪での完全自動走行タクシーによるサービス提供の実現へ向け、東京お台場での公道実験を継続して実施している。

今回、本年1月、4月の進捗公開に続き、現在時点の技術開発の進捗状況を動画にて公開した。実験では、これまで公開してきた自動運転機能へ追加・改善した機能の検証を実施することを目的としている。

今回の実験はドライバーが乗ったレベル3の実験となりますが、警察庁より発表の指針に沿った車内にドライバーのいない自動運転車の公道実験に向けた重要なステップと位置付けており、2018-2019 年には実証エリアを広げ、2020 年のサービス開始を目指し、引き続き技術開発を進めていく。

同社は 2014 年より愛知県名古屋市において公道での自動運転の実証実験を開始、2016年2 月には、神奈川県藤沢市湘南ライフタウンにおいて実施された公道での自動運転体験サービス実証実験において自動運転技術を担当、その後、同社オフィスのある文京区で、道路幅も狭く路上駐車や交通量も多い典型的な都市部環境での公道実験を経て、お台場での公道実験を重ねてきた。

2020年東京オリンピックの開催地域でもあり交通量も多いお台場エリアの交通環境において、レーンチェンジや交差点右左折などの機能を開発、検証を行ってきた。今回はさらなる開発として、特に以下の改善・追加した機能の検証を目的として公道実験を実施している。

1.マルチセンサのセンサフュージョンによるロバスト性の向上

よりロバスト性の高い自己位置推定のために、複数センサによるセンサフュージョンの開発を進めている。これまでのカメラによる白線認識に加えLiDARやステレオカメラとのセンサフュージョンにより、さらに安定した自己位置の推定が実現されているという。

2.工事現場などの交通状況への対応

刻々と変化する交通状況への対応として、工事により片側レーンが閉鎖されガードレールで反対車線へ誘導された環境で自動運転ができるよう改善した。ルート情報の修正と前述のカメラ・3D-LiDARのセンサフュージョンにより、複雑な道路環境でもドライバーが介入せず自動運転走行を実現しているという。

3.よりスムーズなドライビングへの改善

熟練ドライバーの運転パターンを収集し制御アルゴリズムへ取り込むことで、よりスムーズなレーンチェンジなどの制御が行えるよう改良を加えている。

なお、これらの自動運転は、ZMPが開発した自動運転開発プラットフォームの製品であるRoboCar MiniVan、およびIZACによって実現されている。

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