TRIARTとトヨタ九州、秘密分散で機密データ漏洩を防ぐ「FLEXTHY」の運用を開始

技術創出ベンチャーの株式会社TRIARTとトヨタ自動車九州株式会社(以下 トヨタ九州)は、「秘密分散連鎖技術」(※)を応用して機密データの漏洩を容易に防ぐ管理システムを開発し、運用を開始した。

これまで社内のデータを管理するサーバやパソコンは、機密データの取り扱いに関して多重のセキュリティ対策を講じる必要があり、担当者にもデータの持ち出しを管理するうえで複雑なオペレーションが求められてきた。

そこでTRIARTとトヨタ九州は、こうしたセキュリティ対策をより強固にしながらオペレーションの簡略化を実現するため、機密データの漏洩防止管理を容易にするシステムを共同開発し、「FLEXTHY」(フレキシー)と名付けて本年6月からトヨタ九州の工場内で運用を開始した。

「FLEXTHY」は、機密データが漏洩しても他者が解読できないように、その機密データを秘密分散措置する。利用者は「FLEXTHY」で管理しているパソコンに限って通常の操作で機密データを利用できるが、その他のパソコンでは利用できなくなる。

また、「FLEXTHY」はパソコン本体のUSBデバイス制御、ネットワーク接続制御、特定の操作に対してユーザの他操作をロックして警告する機能などを有するほか、機密データのコピー・移動時に利用履歴を共有することで、この履歴からデータが漏洩した際に判別できるようにシステム化している。この結果、企業は外部侵入や内部関係者による情報の不正漏洩に過敏にならずにすむ。

なお、本年度中にブロックチェーンを活用した機密情報の流通管理により、高性能データ管理サーバを配置しない安全な機密データ管理を展開する予定だという。

※秘密分散:暗号情報を分散することで、分散された1つの情報だけでは復号不可能な状態を実現する技術

【関連リンク】
トライアート(TRIART)
トヨタ自動車九州(TOYOTA MOTOR KYUSHU)

Previous

DNPなどの企業連合SSFC、「働き方改革」の推進に向けセキュアな共有仕様を策定するワーキンググループを発足

DIなど3社、プログラミング教育用ロボット開発のRoot Roboticsに250万ドルの共同出資を発表

Next