英Arm、IoTゲートウェイ対応の「Mbed Edge」を発表

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英Armは、同社のクラウドサービス「Mbed Cloud」のデバイス管理機能を拡充し、IoTゲートウェイに対応した「Mbed Edge」の提供を開始すると発表した。

Armのクラウドサービス「Mbed Cloud」

Armの「Mbed Cloud」は、同社のIoTデバイスプラットフォーム「Mbed」において、セキュアかつスケーラブルなIoTデバイス管理の機能を担うクラウドサービスだ。

大規模なIoTアプリケーションに組み込まれる大量のIoTデバイスをセキュアにクラウドに接続するとともに、クラウドからIoTデバイスのプロビジョニングやファームウェアアップデートをセキュアに実行できるサービスを顧客に提供する。

オープン規格に準拠しているため、さまざまなデバイス、ネットワーク、クラウドと組み合わせて利用することが可能で、顧客はMbed Cloudを利用することで独自アプリケーションの開発に注力することができる。

IoTゲートウェイ対応の「Mbed Edge」

IoTゲートウェイは、ローカルで有線・無線接続されたデバイスとクラウドを繋ぎ、多くのケースではローカルのデバイスを制御するアプリケーションを実行するなど、IoTネットワークで重要な役割を果たすものだ。

例えば、ゲートウェイに障害が発生することで、生産ラインや風力発電所が停止するなど、ローカルのオペレーションに壊滅的な影響が及ぶケースも想定される。

本年6月に米Gartnerが発表したレポート(出典:Gartner, Explore the Roles of IoT Gateways in Five Edge Use Cases, 16 June 2017)によると、現在IoTプロジェクトの60%がIoTゲートウェイを利用しており、この数字が2020年までに90%まで増加すると予測されている。

今回「Mbed Edge」が追加する新機能により、「Mbed Cloud」は今後、以下3つの新たな機能セットを提供する。

プロトコル変換機能

従来型デバイスの多くは、ModbusやBACnetなど、IPと互換性のない通信プロトコルを用いて接続される。「Mbed Edge」はこれらのプロトコルをIPに変換するため、非IPデバイスもMbed Cloudに接続でき、他のIP接続デバイスとともに管理できる。

ゲートウェイ管理機能

「Mbed Edge」の提供する新たなゲートウェイ管理向けの機能セットは、IoTゲートウェイの回復力を高め、コストを伴うダウンタイムを最小限に抑える。主な機能には、アラーム通知、プロセス管理、リソース管理、インターフェイス管理のほか、詳細な診断機能がある。

エッジコンピューティング機能

「Mbed Edge」の提供するローカル・アプリケーション実行環境と演算リソースにより、ルールやデータをゲートウェイ上で直接処理できる。この機能により、クラウドへの接続が停止した時にはゲートウェイが独立したアクションを取り、生産性に影響を及ぼすダウンタイムを最小限に抑えられる。

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