ヤマハ発動機とヤマハがIoTで協業、産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを共同開発

ヤマハ発動機株式会社とヤマハ株式会社は、産業用ロボットの遠隔管理システムパッケージを共同開発し、2018年度内の発売を目指すと発表した。なお、これによりヤマハ発動機はFA(ファクトリーオートメーション)領域におけるIoTビジネスへ本格的に参入するとしている。

概要

今回、ヤマハ発動機とヤマハが共同開発をする遠隔管理システムパッケージは、自動化された生産ラインなどを持つ工場で、ネットワークを通じて遠隔で稼働中の産業用ロボットを監視し、必要に応じて保守を行うための一括管理システムだ。

VPN(Virtual Private Network)接続による高度なセキュリティを保持し、安定したend-to-end(工場と工場、工場とメーカー等)接続を確立することで、生産ラインの遠隔画像監視やセンサーモニタリング、トレーサビリティ、リモートメンテナンスなどが可能となり、生産ラインの保守・運用の精度向上や工数を大きく低減することを狙いとしている。

また、この遠隔管理システムパッケージには、監視カメラや撮像データを蓄積・管理・分析するソフトウェアやクラウドサービス、保守センターと各工場をつなぐネットワーク機器や周辺機器の管理システムも含まれる。

同パッケージはヤマハ発動機より製品化・販売する予定で、ヤマハ発動機はこの製品の販売を含め、2021年までにFA事業の売上300億円を目指すとしている。

開発の背景

今回の共同開発は、ヤマハ発動機の持つ産業用ロボットの技術と、ヤマハの持つネットワーク機器のノウハウを合わせることで、急速に拡大するFA市場において、「すぐに・簡単に・安全に使える」遠隔保守という新たな価値を提案するものだ。

ヤマハ発動機、ヤマハはこれまでも、同じ「ヤマハ」ブランドを使用する企業として「Two Yamahas, One Passion」をテーマにデザイン提案やスポーツイベントの共催など、様々な活動を合同で行ってきたが、製品の共同開発は初めてのこととなる。

ヤマハ発動機株式会社の産業用機械・ロボット事業

ヤマハ発動機の産業用ロボットは、1976年のオートバイの組み立てライン用ロボットの内製に端を発し、現在では主に自動車業界、電機・電子業界、食品業界など多種多様な分野で単軸ロボットから垂直多関節ロボットまでラインアップを揃え、生産工程の自動化に対応している。

2016年にはロボット、周辺機器、オペレーションを統合制御する「Advanced Robotics Automation Platform(統合制御型ロボットシステム)」を発表し、生産設備の全体最適化の提案を進めている。

ヤマハ株式会社のネットワーク機器事業

ヤマハ株式会社は1887年に創業した総合楽器メーカーだ。オルガン、ピアノの製造に始まり、電子楽器の開発のために1971年に半導体の製造を開始、エレクトロニクスの分野でも成長してきた。

ネットワーク機器分野では1995年にルーター市場に参入して以来、ネットワーク製品のラインアップを拡充し、2007年からは会議用マイクスピーカーシステムも販売している。

特にルーターは、累計300万台以上を出荷しており、日経BP社「日経コンピュータ」2017年9月14日号掲載の「顧客満足度調査 ネットワーク部門」で1位を獲得している。

【関連リンク】
ヤマハ発動機(Yamaha Motor)
ヤマハ(YAMAHA)

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