サイクリストの動きを5つのセンサーで見える化、LEOMOがIoTデバイス「TYPE-R」を日本国内で発売

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スポーツ向けデバイスを開発するLEOMO, Inc.は、ウェアラブル技術を使ってサイクリストの動きを見える化するIoTデバイス「TYPE-R」の国内販売を12月1日より開始すると発表した。価格は8万9800円(送料込・税別)だ。

TYPE-Rは、3軸のジャイロセンサーと3軸の加速度センサーを搭載したコンパクトな5つのセンサーをサイクリストの体に取り付け、その動きをリアルタイムで計測・視覚化する。これにより小さな変化も感覚ではなく数値化されたデータとして追うことができる、科学的トレーニングを支援するツールだ。

競技アスリートとコーチにとってモーション解析を活用してそのパフォーマンスを最大限発揮できるように設計されており、アスリートのフォーム、効率、パフォーマンスを最適化することを手助けし、さらには怪我の防止や怪我からの回復を助ける。

同社は、本年7月から米国で先行販売を開始しており、日本での発売を機に来年は欧州での発売を予定しているという。

これまでモーションキャプチャーなどのアスリート向けのモーション解析は、ラボやスタジオでの精密かつ高価なシステムによる測定に限られており、より現実に近いトレーニングやレースの条件を反映することができないケースが多かった。

しかし、モーション解析を屋外でも可能にするTYPE-Rは、アスリートやそのコーチがトレーニングや競技を行う環境と同じ条件下で、日々、気軽にモーションデータの収集を行うことができるという。

LEOMO TYPE-Rの特徴

TYPE-Rは、タッチスクリーンを搭載しており、ハンドルバーまたは手首に取り付けることができ、ANT +対応の汎用のセンサーと接続することで、パワー、パワーバランス、ケイデンス、心拍数を表示することが可能。

サイクリストの動きを5つのセンサーで見える化、LEOMOがIoTデバイス「TYPE-R」を日本国内で発売

TYPE-Rの一番の特徴は、5つのLEOMOモーションセンサー(Bluetooth接続)を標準で付属していることだ。そのセンサーは、3軸のジャイロスコープと3軸の加速度センサーを搭載しており、センサーを着用したアスリートの動きやフォームを計測する。

LEOMOモーションセンサーは、左右の膝の上部と靴、腰(仙骨)の上に装着し、今まで測定が難しかった以下のような動きを測定することができる。

サイクリストの動きを5つのセンサーで見える化、LEOMOがIoTデバイス「TYPE-R」を日本国内で発売

  • Dead Spot Score:1ケイデンス内で、ペダル速度がスムーズではない箇所の大きさと位置を特定
  • Foot Angular Range:ペダリング時に踵がどれだけ上下に動くかを測定
  • Foot Angular Range(Q1):クランク位置が0時から3時の間で踵がどれだけ上下に動くかを測定
  • Leg Angular Range:ペダリング時に腿がどれだけ上下に動くかを測定
  • Pelvic Angle:自転車選手の骨盤の前傾角度を測定

LEOMO TYPE-Rによる分析手法

TYPE-Rは、トレーニングデータをワイヤレスでアップロードでき簡単にフォームの分析ができる。 Wi-Fiのネットワークを経由し、トレーニングデータはクラウドにアップロードされ、PCのWebブラウザからアクセスできる「ダッシュボード」で分析が可能だ。

またTYPE-Rは、ラボやスタジオではない場所でのモーション解析を可能にする。自転車選手、トライアスロン選手、そのコーチを最初のターゲットにしているとのことだが、モーション解析はこれらのスポーツ以外にも応用が可能。

将来的には、この技術をランニングやストレングストレーニングに応用することを具体的に検討しているという。

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勝つための、「TYPE-R」

LEOMOは、正確かつ実用的なモーションデータを提供することが重要であると考え、選手とそのコーチが今の限界を超え、次の目標を見つけることができるようサポートするという。

TYPE-Rをより効果的に活用するために、世界的に有名なコーチのHunter Allen氏やNeal Henderson氏を含め、多くのコーチ、選手、スポーツ科学者の間で既にテストを行っており、多くのメリットを実感しているとのことだ。

コーチの場合、肉眼でアスリートの動きを見ても、正確な評価はできない。そこで、TYPE-Rを使用することにより小さな変化をも数値として追うことができ、コーチはアスリートのそばにいなくてもデータを分析することでアスリートの動きを評価することができる。

また、アスリートが意識的にフォームを変えると、モーションデータに反映されるので、コーチが自分の指示が正しく伝わったか検証でき、アスリートに指示を適格に伝えられるようになる。

アスリートの場合、自転車選手は実際の道路上では自分の動きをリアルタイムに見ることができない。TYPE-Rを活用すれば、画面から自分の目では分かりにくいフォームや動きの僅かな変化をもが可視化された情報を確認することができる。

サイクリストの動きを5つのセンサーで見える化、LEOMOがIoTデバイス「TYPE-R」を日本国内で発売

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