アプリックス、ゲームやアニメの事業などの処分を済ませ、IoTのスタートアップ企業として再出発

アプリックスIPホールディングス株式会社は、2015年12月期第3四半期累計期間 (2015年1月~9月)の連結業績の開示とともに、2015年12月期(2015年1月~12月)通期の業績予想の修正を11月11日発表した。

 

アプリックスでは、旧来の総合エンターテインメント関連事業からテクノロジー事業を中心とする事業構造の転換に伴い、ゲームやアニメの事業及びスタジオ設備や関連資産の処分を2015年9月末までに済ませた。

事業構造の変革を進める中、今年4月、アフレコスタジオ、サテライトスタジオ、試写室、および 映像や音声の編集室等を備えた東新宿の事業所から、創業以来所縁のある西早稲田へ移転することで、地代家賃は年間約5億円の大幅なコスト削減、ゲームやア ニメ事業の売却に伴う本社管理部門のスリム化、旧来のソフトウェア基盤技術事業を担っていた中国および韓国等の子会社の清算等によるコスト削減も実現する見込みだ。

 

現在、急速に立ち上げているIoT事業においては、同社の技術を用いて顧客製品のIoT化を実現する案件が具体化され始めているが、顧客および顧客の製造委託先におけるIoT製品化に必要な知識や経験の不足等により、IoT製品の発売時期が当初の予想より約6~9ヶ月遅れる状況となっている。

同社では、当該遅延を解消するため、顧客及び顧客の製造委託先に対してIoT製品化に伴う設計・試作から検査までを含めた技術的な支援や、顧客と顧客の製造委託 先の間に入った英語・中国語によるやり取りといったプロジェクトマネジメントのサービスを提供することで、IoT製品化に要する期間の短縮とともに顧客との関係強化によって今後増えていくIoT関連製品での継続的なビジネスを実現し、IoT関連の製造分野における同社の優位性確立に努めていく。

 

こうした状況の下、同社では来期(2016年12月期)の黒字転換を実現するために、拡大し続けているIoTのグローバルマーケットに向けて、自己資本 47億円※1のInternet of Thingsのスタートアップ企業として再出発する。

アプリックスでは、2010年以来、様々な家電機器や家庭用品をインターネットに繋げるための 無線モジュールを設計開発、販売しており、既に100社以上の家電機器メーカーや家庭用品メーカーに利用されており、あらゆる機器を繋ぐための経験 と知識とノウハウを蓄積している。

 

アプリックスのIoTソリューションの活用により、家電とネット通販や情報サービスが融合することで、消費者は家電を通じてネット通販や情報サービス等が利用可能になり利便性が高まる。

他方メーカーにとっても、単にものを作るところから情報を提供して、消費者とネット通販と情報サービスを繋ぐことで新 しい収益を生み出すことができる。

アプリックスがIoT事業において狙う世界市場は、年間7億台のスマート家電の市場※2だ。

アプリックスでは、通信モジュール、アプリケーション、クラウドサービスなどのIoTソリューションを提供し、広告やネット通販等からの収益を、同社のIoT事業における新たな成長ドライバーとして位置づけ、事業の拡大と収益の向上を目指す。

 

※1:平成27年12月期の期首時点。

※2:米国の市場調査会社IHSにより今年7月に公表された予測。

 

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アプリックスIPホールディングス株式会社

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