IoTで介護スタッフの業務効率化、富士通が遠隔見守りサービスを拡充

富士通は、IoTを活用して居住者の生活の様子を24時間見守り、高齢者ケアをサポートする「FUJITSU IoT Solution UBIQUITOUSWARE 居住者の見守りソリューション」のサービスを拡充し、介護スタッフによる迅速な対応を可能とする新サービス「居住者の見守りソリューション リモートモニタリングサービス」を2018年1月下旬より提供する。

概要

「居住者の見守りソリューション」は、居室内に設置した音響センサー搭載の「リモートケアベース」でセンシングした生活音を独自のアルゴリズムで解析し、転倒の可能性など異常が疑われる場合には同社グループのコールセンター経由で必要に応じて家族への連絡や居住者宅への駆けつけなどを行うサービスだ。

今回提供が開始される「リモートモニタリングサービス」は、入居者の介護レベルの重度化、人手不足、人的コストが課題となっている介護事業者のニーズに応え、事業者自身による居住者の状況把握を支援するサービスだ。

富士通は、これにより巡回時まで気づくことができなかった転倒の可能性への迅速な対応などが可能になるとともに、定期巡回の最適化やスタッフ間の情報共有の効率化、複数施設の人員配置最適化など業務効率化が可能になるとしている。

事業者自身で顧客を見守る「リモートモニタリングサービス」の提供により、見守りサービスを提供する様々な事業者は、同サービスと従来の「居住者の見守りソリューション」を多様な運用に合わせて選択することができるという。

なお同社は、同サービスの提供開始に先駆け、西日本の29か所で有料老人ホームや高齢者向け住宅を運営している、あなぶきメディカルケア株式会社と共同で、介護現場での同サービスの導入検証を行っている。

新サービスの主な特長

居室内の異変をリアルタイムで把握し、介護スタッフによる迅速な駆けつけ対応を支援

居室内で一定時間生活の気配がない状態や、異常音の発生、室内の温湿度の異変などのアラームをWebアプリの画面一覧表示で確認できる。

アラームは、スタッフのスマートフォンへメールで通知されるため、速やかな駆けつけ対応が可能になるとともに、介護スタッフが同じタイミングでアラーム通知を確認できる。

これにより定期巡回数やスタッフ間での情報共有の効率化、複数施設の人員配置最適化など業務効率化に貢献する。

また、居住者からの緊急コールや相談にいつでも対応できる緊急相談サービスをオプションで提供する。居住者が「リモートケアベース」の緊急ボタンや相談ボタンを押すと、管理事務所のパソコンや、スタッフのスマートフォンに直接電話がかかるため、速やかな対応につなげることができる。

また、夜間や祝日など人員確保が難しい時間帯は、看護師が24時間365日常駐する当社グループのコールセンターに転送することもできるなど、顧客の運用形態に合わせたサービス提供が可能。

居住者への健康アドバイスに活用できるセンシングデータを提供

せき・いびきや呼吸の乱れといった日々のセンシングデータから分析した居住者の健康データを、施設の看護師などの介護スタッフがWebアプリの画面で確認できる。

これにより、各居住者に対して健康状態や室内環境などの状況に合わせた適切な健康アドバイスを行うことができるという。

【関連リンク】
富士通(FUJITSU)
あなぶきメディカルケア

Previous

デンソー、米ベンチャーActiveScaler社に出資、MaaSエコシステム構築を推進

日立オートモティブシステムズとクラリオン、記憶による自動駐車技術「Park by Memory」を開発

Next