東芝、Flash ROMを内蔵したBluetooth® Smart製品向けICのサンプル出荷開始について

東芝は、Bluetooth® Low Energy Ver.4.1通信方式注1に対応したICとして、Flash ROMを内蔵した「TC35676FTG/FSG」と、さらにNFC Forum Type 3 Tag規格に準拠した通信方式を備えた「TC35675XBG」を製品化し、サンプル出荷を開始した。

「TC35676FTG/FSG」は、昨年2月に発表した現行製品「TC35667FTG/FSG」に対して、消費電流低減を実現する同社独自の回路設計技術や高効率DC-DCコンバータの搭載は踏襲しつつ、スタンドアローン動作時のユーザプログラムおよび各種データの格納場所としてFlash ROMを内蔵し、かつIC内部のSRAM容量を増やしている。これにより従来32KBが最大であったユーザプログラム領域を64KBまで拡張し、ARM®プロセッサ上でさまざまなアプリケーションプログラムを実行することができる。

また、「TC35675XBG」は、昨年9月に発表したBluetoothLow Energy 通信方式注2とNFC Forum Type 3 Tag規格に準拠した通信方式を備えた「TC35670FTG」に対して、機器同士をかざすだけでペアリング注3や電源On/Offが可能なNFCの機能を維持しつつ、「TC35676FTG/FSG」同様の機能拡張を行っている。

両製品は、Flash ROMが内蔵されていることにより、現行製品をスタンドアローンで使用する際に必要であった外付けEEPROMが不要となり、部品点数削減によるコストパフォーマンス向上と、製品の実装面積削減に貢献する。また現行製品同様に消費電力が低いため、CR2032のコイン電池でBeacon(ビーコン)として動作させた場合において半年以上の動作が可能だ。注4

同製品の採用により、ヘルスケアなどのウェアラブル機器や、センサ機器、玩具などの小型機器に通信機能を容易に搭載することが可能となり、ユーザーの製品価値向上に貢献する。

 

新製品の主な特長

・低消費電力 送受信時 6mA 以下(3.3V、-4dBm送信出力時/受信時)、Deep Sleep時 100nA以下(3.3V)

・受信感度 -92.5dBm

・Bluetooth® low energy Ver4.1 セントラル・ペリフェラル対応

・GATT(Generic Attribute Profile)内蔵

・GATTにて規定されるサーバー・クライアント対応

・192KB Flash ROM内蔵

・NFC Forum Type 3 Tag規格(FeliCa™ Lite-S注5)準拠チップ内蔵(「TC35675XBG」のみ対応)

・Tagチップへデータ書き込み時のCRC自動生成、読み出し時の自動チェック、および、無線から有線、有線から無線へのデータの中継可能

 

アプリケーション/用途

ウェアラブル機器、ヘルスケア機器、汎用無線データ通信機器(リモコン、玩具など)などのBluetooth® Smart製品

 

新製品の主な仕様

型番 TC35675XBG TC35676FTG/FSG
電源電圧 1.8V~3.6V
動作時消費電流 5.9mA(3.3V、-4dBm出力動作時および受信動作時)
Deep Sleep時消費電流 100nA以下(3.3V)
動作温度範囲 -40~85℃
パッケージ FBGA52 4.5mm×4.5mm 0.5mm pitch QFN40 6mm×6mm 0.5mm pitch
QFN40 5mm×5mm 0.4mm pitch
通信方式 Bluetooth® low energy Ver.4.1、セントラル、ペリフェラル対応
NFC Type 3 Tag
(FeliCa Lite-S互換 注5
送信出力 0dBm~-20dBm(4dB ステップ)
受信感度 -92.5dBm
対応プロファイル GATT(Generic Attribute Profile)内蔵
サーバー、クライアント対応
インタフェース UART、I2C、SPI、GPIO
その他、特長 DC-DCコンバータ内蔵
レギュレータ内蔵
汎用ADC内蔵
ユーザプログラム実行機能
ホストウェイクアップ機能
PWM生成機能
192KB Flash ROM内蔵
通信速度 212Kbps / 424Kbps 自動切り換え対応
Tag部不揮発性メモリ 2Kバイト(エラー訂正回路を搭載した汎用ユーザ領域約1.5Kバイトを含む)
セキュリティ トリプルDESによるMACを利用した相互認証(MAC: Message Authentication Code)

 

注1:Bluetooth® Ver. 4.1規格で導入された省電力無線技術。
注2:Bluetooth® Low Energy Ver.4.0対応。
注3:通信を行う機器同士を接続・機器認証させること。
注4:Beaconの電波を出力する間隔によって電池の持ち時間が変わる。
注5:NFC Tag部についてはソニー株式会社からのFeliCaTM Lite-S技術ライセンスに基づいて製品化している。

 

【関連リンク】
東芝
ビジネスワイヤ

Previous

リンクジャパン、次世代スマートリモコン「eRemote RJ-3」店頭販売開始。スマートハウスやホームセキュリティを工事不要で実現可能。

ヤフーのモノとサービスとの新たな組み合わせを提供するスマホアプリ「myThings」と、ユカイ工学の進化するコミュニケーションロボット「BOCCO」が連携スタート

Next