Nordic Semiconductor、低消費電力セルラーIoTソリューション「nRF91シリーズ」を先行公開

低消費電力無線ソリューションのプロバイダーであるNordic Semiconductor(以下、Nordic)は本日、近日発表予定の低消費電力セルラーIoTソリューションnRF91シリーズの先行公開を行った。

また、Nordicはオスロでのイベントで、米国のVerizonWireless NetworkとノルウェーのTeliaネットワーク上で動作するnRF91シリーズのデモンストレーションも行った。

Nordicは主要な顧客を対象としnRF91のサンプル出荷をすでに開始している。一般の顧客向けのサンプル出荷は2018年半ばを予定しており、最初の量産出荷は2018年末までに開始予定だ。nRF91 SIPには複数のバリアントが提供され、GPS内蔵と非内蔵のいずれにも対応するとしている。

今日、セルラー接続はスマートフォンやタブレットによる大きなデータレート通信を担っている。nRF91シリーズは、セルラー接続をモバイル機器だけに留めることなく、あらゆるものに拡大することを目指しているという。

NordicのnRF5シリーズがBluetoothワイヤレステクノロジーを新たな市場へと拡げたのと同様、nRF91シリーズはセルラーによる接続のための使いやすいソリューションとして設計されている。

統合性、サイズ、および消費電力の点で新しい基準を設定することで、使いやすさだけではなく、nRF91シリーズは、IoTにおいてセルラー接続が持つ大きな可能性を引き出し、「Cellular made easy, cellular for everything
else(セルラーで容易に、すべてのモノのためのセルラー)」として設計されているという。

従来のセルラーモジュールが持つメリットを、小さなSystem-in-Package(SiP)で提供

Nordicが近くリリースを予定しているnRF91シリーズは、各種コンポーネントを一つのパッケージに高密度に統合した、低消費電力、グローバルLTE-M/NB-IoTマルチモードのSystem-in-Package(SiP)だ。

このSiPではモデム、トランシーバー、RFフロントエンド、専用アプリケーションプロセッサー、Flashメモリ、電源管理回路、およびクリスタルと受動部品が小型の10x16x1.2mmパッケージに組み込まれ、低消費電力セルラーIoTシステムを構成している。

このレベルの統合を実現したnRF91 SiPは、通信とセルラー接続に関する認証を含む従来のセルラーモジュールが持つメリットに加え、使いやすさおよびセルラー業界でも最小のフォームファクターを備えているという。

nRF91 SiPはQorvoのRFフロントエンド、先進的パッケージング、およびMicroShieldテクノロジーを活用し、高性能と低消費電力が組み合わさった、小型なソリューションを実現。

nRF91シリーズは、NordicのLTE-M/NB-IoTマルチモードモデム、SAW-lessトランシーバー、およびQorvoのカスタムRFフロントエンドソリューションを組み合わせたことにより、ひとつのSiPでグローバルな動作をサポートするという。

Arm Cortex-M33ホストプロセッサ、Arm TrustZoneセキュリティテクノロジー、およびアシストGPS

Arm Cortex-M33プロセッサーとArm CryptoCell-310セキュリティIPが搭載され、低消費電力セルラーIoTアプリケーション全体をnRF91 SiP上に実装することが可能になった。

組込みのホストプロセッサはTrustZone for Armv8-Mを特徴とし、CPUとシステム全体にわたって独立した信頼できる実行環境を使うことによってアプリケーションデータ、ファームウェア、および周辺回路のセキュリティを確保する。

このソリューションは効率的なセキュリティの基盤を提供し、また従来の外部ホストプロセッサを使用する場合と比較してサイズ、部品点数(BOM)、および電力消費を削減するという。

nRF91 SiPにはまた、セルラー接続とGPSテクノロジーを組み合わせて迅速で正確な位置特定を行う、統合されたアシストGPS(A-GPS)ソリューションによる位置特定機能が内蔵されているということだ。

Nordic nRF91シリーズ System-on-Chip(SoC)の内部

nRF91 SiPは、Nordicの低消費電力セルラーIoT nRF91シリーズSystem-on-Chip(SoC)をベースとしている。

Nordicのセルラー設計チームとノルウェーの低消費電力専門チームが連携し、新しいLTE-MとNB-IoTセルラー規格によって可能となる消費電力/コスト/サイズの削減を目指してこのチップを開発したという。

このチップはマルチモードのセルラーモデムとトランシーバーに加え、アプリケーションプロセッサー、Flashメモリ、RAMメモリ、および電力管理回路をひとつのチップに組み合わせたことが特長だ。

ソフトウェア、開発ツール、サポート、およびデベロッパーコミュニティ

NordicのnRF91シリーズには、イノベーションと製品開発を加速する一連のソフトウェアと使いやすい開発ツールが含まれている。また第一線のワールドクラスのテクニカルサポートと、Nordicデベロッパーコミュニティからの支援も得られる。

これらがすべて組み合わさることにより、開発者は本来の仕事であるセルラーテクノロジーを使った製品とサービスの開発に注力できるようになるという。

【関連リンク】
ノルディック(Nordic)

Previous

QualcommのWifiメッシュネットワーク

かもめや、無人航空機「カモメコプター」の飛行試験を開始

Next