自動運転のレベル2とレベル5の違いとは:NVIDIA、ドライバーレスへの道のり

完全な自律性の実現に向けた道のりを定義するために、Society of Automotive Engineers(SAE)は、多様な要素がかかわるテクノロジ分野で明確なベンチマークを確立するために、自律機能について詳細な6つのカテゴリーを策定した。

NVIDIAは、本日公開したブログ記事で、その6つのカテゴリーの自動車と実現する可能性がある時期について要点をまとめた。

レベル0 –1970年代の古典的なステーション ワゴン

消費者向け自動車の発売時期:1900年~現在

自動運転のレベル2とレベル5の違いとは:NVIDIA、ドライバーレスへの道のり

最も低いレベル0は、自動化なしで実質的にシートとハンドルから構成される(自動変速装置は考慮されない)。このレベルは、映画「ナショナル・ランプーン/ホリデー・ロード4000キロ」で使用されたClark Griswoldの側面がビニル樹脂のステーションワゴンから、はるかに近代的な自動車まで、幅広い自動車を対象としている。

VolvoのLane Departure Warning(車線逸脱警告)やNissanのMoving Object Detection(移動物検知)など、視聴覚による警告を発するドライバー支援システムを搭載した現代の自動車も、このレベルに該当する。

このレベルの自動車は、警告音や光の点滅以上の機能を持たず、運転と速度変更のために依然として人間のドライバーに完全に頼っている。

レベル1 –大衆向けの自動車

消費者向け自動車の発売時期:2007年

今日のほとんどの自動車には、速度制限を支援し、ブレーキ支援機能を提供するためにカメラやセンサーなどの機器が搭載されている。

具体的な例としては、他の自動車に近づきすぎたときに自動車を減速させるFordのCollision Warning with Brake Support(ブレーキサポート機能を備えた衝突警告)や、カーブを曲がるときにスピードを設定し、車間距離を制御するNissanのIntelligent Cruise Control(インテリジェント クルーズ コントロール)などがある。

このレベルではまだ、ハンドルから手を離すと非常に危険だ。

レベル2 –一部の高級車で利用可能

消費者向け自動車の発売時期:2014年

今日のほとんどの高度なドライバー支援システムは、レベル2に該当する。これには、TeslaのAutopilot、CadillacのSupercruise、VolvoのPilot Assistなどがある。

レベル1の自動車が速度またはステアリングのいずれかを制御するのに対して、レベル2の自動車は、両方を同時に制御することができ、車線維持支援などの機能を備えていることがある。

自律モードは特定の条件に制限され、高速道路や明確な車線のある道路以外の複雑な地域を運転する場合は、依然として人間のドライバーが運転する必要がある。

次のステップでは、自動車の内部と外部の両方に設置されたセンサーからの入力を組み合わせて、自動車がドライバーと周辺環境に、よりインテリジェントに反応できるようになる。

これは自動運転ではないが、常にドライバーと乗っている人の安全性を確保するために、アクションを起こすことができる。NVIDIAは、これをスーパーレベル2と呼んでいる。

これは、膨大なコンピューティングパワーを必要とするタスクだ。

レベル3 –現在、Audiなどの少数のメーカーのみが挑戦している

消費者向け自動車の発売時期:2018年

レベル3の自動車は、人間の操作なしで運転し、加速または減速し、他の自動車を追い越すことができる。また、事故現場や渋滞を回避することもできる。

レベル2の自動車では、ドライバーが少なくとも人差し指や小指でハンドルに触れている必要がある。レベル3のシステムでは、特定の状況に限られるが、ドライバーはハンドルから手を離し、ブレーキやアクセルから足を離すことができる。

しかし、自動車によって要求された場合は、まだ人間による運転に切り替える準備をしておく必要がある。

一部のメーカーは、自動運転から人間の運転への切り替えをリスクとみなし、Volvoなどの主要な企業はレベル3をすべてスキップしている。

「何か他のことをしていると、再び集中して運転を引き継ぐまでに2分以上かかるケースがあることが研究により示されています。これでは、切り替えはまったく不可能です。」と、VolvoのCEOであるホーカン・サムエルソン氏はBloombergのインタビューで述べた。

しかし、Audiの見解は異なる。このドイツのメーカーは、最初に市販されるレベル3のフラッグシップ自動車としてAudi A8を発表した。

2018 年に路上を走行する予定のこの自動車は、最大時速60kmのスピードで自動運転し、渋滞や混雑時の低速な運転に対応し、人間による運転を再開するために10秒の猶予がドライバーに与えられる。

レベル4 –移動するオフィスや映画館

消費者向け自動車の発売時期:2021年

SAEのガイドラインによると、レベル4の自動車は、「人間のドライバーが介入要求に適切に対応しない場合でも」安全に走行できる必要がある。

レベル4の自動車は、要求されたときにドライバーが運転しない場合、減速し、安全な場所で停車し、または自ら駐車する。このような状況は、オフロードドライビングや地図に載っていない道路など、比較的厳しい運転条件で生じるおそれがある。

自動運転は、膨大なコンピューティングパワーを必要とするタスクだ。今日のテスト用自動運転車は一般にトランク一杯のコンピューティング機器を搭載しているが、この状況は変化している。

NVIDIAは、コンパクトなパッケージで30 TOPSを実現するNVIDIA DRIVE Xavier SoCでレベル4の自律性を実現することを計画している。

最初のレベル4の自動車は、2021年に発売される予定だ。自動運転車に対するメーカーのビジョンが実現した場合、その自動車は、単なる輸送手段ではなく、移動する小さなオフィス、シアター、ホテルの客室のようなものになる。

レベル5 –「マイノリティ・レポート」のLexus 2054

消費者向け自動車の発売時期:2020年代半ば

レベル5の自動車では、行き先を自動車に伝えた後、人間は一切関与する必要がなくなる。このような自動車は、制限なく人間のドライバーに可能なすべてのことを実行できる。

レベル5の自動車は、都市のドライブからオフロード条件まで、あらゆる状況で運転できる自動交通手段となる可能性がある。

レベル5の自動車が消費者市場で発売されるまでには長い時間がかかるかもしれないが、限られたエリアやジオフェンスが設定されたエリア内で、レベル5に近づく自動車が近いうちに発表される可能性がありる(厳密に言えば、レベル4の自動車になる)。

一方、内装が自動車というよりも航空機のファーストクラスのように見えるAudiのAiconなどのコンセプトカーに乗れば、自動車の愛好家は、地元の映画館でチケットを買ってこの映画を見なくても、将来、路上を走行する自動車のイメージをつかむことができる。

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エヌビディア(NVIDIA)

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