メンター、クラウドベンダ非依存の組込みIoTフレームワークをリリース

メンター,シーメンス・ビジネス(以下、メンター)は、Mentor Embedded IoT Framework(MEIF)を発表した。

同製品は、インダストリ4.0アプリケーション向けの「クラウドレディ」スマートデバイスの開発、セキュリティ保護、管理を支援する業界初の包括的でクラウドベンダに依存しない組込みソフトウェアフレームワークだ。

クラウドベンダが提供する組込みSDK APIを補完、拡張するように定義されたインタフェースを特長とするMEIFは、アマゾンウェブサービス(AWS)、Eclipse IoT、マイクロソフトのAzure、シーメンスのMindSphereをはじめとするあらゆる主要クラウドサービスバックエンドとインダストリ4.0ネットワークを合理的に統合する。

MEIFはOSに非依存で、Armやx86を含むすべてのプロセッサアーキテクチャをサポートし、リソース制約のあるエンドノードから最高性能マルチコアプロセッサで動くIoTゲートウェイ、エッジ/フォッグデバイスにまで対応する。

MEIFは、このフレームワークアプローチにより、デバイスの移植やスケーリング、コード再利用、バックエンド統合の際にIoTデバイスメーカーが直面するリスクとコストを削減する完全なソリューションを提供する。

Penton Publishingの調査によると、世界中の企業のIoT参入を阻害する主な理由は、セキュリティとコストへの懸念であることが指摘されている。

MEIFは、最新のセキュリティ対策を提供しながら、IoT導入コストを削減する先端技術を駆使して、これらの課題に対応するものだとした。

高度な洞察で信頼性とアップタイムを改善

MEIFは、デバイス認証とプロビジョニング、コンフィギュレーションと制御、監視と診断、ソフトウェアの更新とメンテナンスなどのバックエンド通信とアプリケーションを可能にする幅広いサービスに対応している。

また、OSの健全性監視と診断、利用可能なメモリ/CPU使用率のレポート、システムプロファイリング、警告/イベントのサポートなど、インダストリ4.0スマートデバイスの信頼性やアップタイム、全体品質を管理するための先端機能も搭載している。

MEIFは拡張性を持たせて設計されているため、メーカー独自の診断を統合、実行することも可能。コネクテッドデバイスのリモートプロファイリングは、別途提供のMentor Embeddedツールから実行できる。

ボトムアップからのセキュリティ

MEIFには、ハードウェアベースの「信頼の根源(Root of Trust)」と、ソフトウェアによる「信頼の連鎖(Chain of Trust)」によりデバイス電源投入時からのセキュリティを実現するMentor Embeddedランタイムプラットフォームが組み込まれている。

MEIFは、このセキュリティをクラウドへと拡張し、安全なデバイス実装、バルクデータアップロード、デバイスソフトウェア更新とデバイス管理を可能にする。

加えてこのフレームワークには、アーティファクトの署名/暗号化/パッケージ化を行うGUIベースユーティリティが含まれており、このアーティファクトは後にデバイスに送信され、安全に検証、認証されてから組込みデバイスへと適用される。

製品の提供について

Mentor Embedded Nucleus RTOS、もしくはMentor Embedded Linux向けMEIFベースバージョンのプロジェクトベース無期限ライセンスおよび年間保守が提供される。

カスタムセキュアブートローダや統合サービスを含むプランも利用できるということだ。

【関連リンク】
メンター・グラフィックス(Mentor Graphics)

Previous

KDDI総合研究所、エッジコンピュータを活用した大容量データの通信制御機能の実証実験

「2018年はAI運用元年」、ABEJA CEO岡田氏が「フェーズ2」のAI戦略を発表

Next