シャープ、5Gに適合する特許ファミリー495件の利用許諾を宣言

シャープは、次世代移動通信規格である5G NR(New Radio)(※1)の標準仕様の初版に適合する規格必須特許(※2)ファミリー(※3)495件について、公正、合理的かつ平等な条件(※4)で利用を許諾する用意があることを欧州電気通信標準化機構ETSI(※5)(以下「ETSI」という)に宣言(※6)し、このほどETSIの公式サイトに掲載された。

通信規格の標準仕様に適合する特許を有する企業・団体などは、各国の標準化団体に当該特許の許諾条件を公表することが義務づけられており、今回の宣言はこれに対応したものだ。今回、同社が利用許諾宣言を行ったのは、初版仕様で策定された「超高速・大容量データ通信を実現する“eMBB(Enhanced Mobile Broadband)”と一部の低遅延機能」に関連する特許ファミリーだ。

5Gの通信システムは、より高速な通信速度、低遅延、大量の端末との同時接続といった特長を活かして、(1) 8K/4Kなどの「超高精細映像伝送」、(2) 企業と企業、機械と機械、人と人などがデータを介してつながる「コネクテッド・インダストリー」、(3) ロボットの高性能化ならびに複数のロボットへの同一作業指示などが可能となる「ロボティクス」、(4) より高度な安全性を実現する「自動運転」やネットワークで制御された「監視システム、物流システム」、といった様々な産業の発展に寄与する社会基盤としての役割が期待されている。

※1 第5世代の移動通信規格である「5G」は、改良された4Gの技術仕様+5G独自の技術仕様で構築される。「5G NR」は、5Gの要求条件を満たすために、3GPPで5G独自に規定される無線仕様。「NR」は「New Radio」に由来する。
※2 標準化された技術を実施する際に必ず使用しなければならない特許。
※3 同じ発明に対して、異なる国において特許出願を行った場合、それらの出願特許群を特許ファミリーと称する。
※4,6 技術標準の策定の際に標準化団体が団体参加者に表明することを要求する、規格必須特許の活用(実施許諾)の条件に関する宣言であって、「公正、合理的かつ非差別的な条件」(Fair, Reasonable and Non-Discriminatory terms and conditions)(FRAND条件)で取消不能なライセンスを許諾する用意がある旨を公表すること。同社はETSI以外の主要国の標準化団体にも並行して宣言をしている。
※5 European Telecommunications Standards Instituteの略称。

【関連リンク】
シャープ(SHARP)
ETSI Policy

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