NEC、AIエンジンのインバリアント分析技術をパッケージ化し、販売を開始

NECは、システムの振る舞いを自動的にモデル化し、システムの稼働状況の見える化と故障予兆検知を実現するAIエンジンのインバリアント分析技術をパッケージ化し、本日より販売を開始した。

昨今のデジタル化に伴い、収集したさまざまなセンサデータを分析することで、安全で効率的なシステム操業の実現が望まれている。

NECのAI技術群「NEC the WISE」の1つであるインバリアント分析技術は、システムの振る舞いを自動学習/監視し異常予兆を検知することにより、安全で効率的なシステム操業を可能にする技術だ。

電力プラントへの導入の他、製造業、石油化学業のプラント故障予兆などで累計300件以上の検証を通じ、センサ間の関係性を監視する手法のユニークさや、リアルタイム分析が可能な処理性能(数万センサ/秒)などが高く評価されているという。

今回、このAIエンジンのインバリアント分析技術を、システム稼働状況を監視する用途に向けてパッケージ化し、ソフトウェア製品「NEC Advanced Analytics – インバリアント分析 V2.1」として提供を開始する。

これにより、プラントや工場などに導入している既存システムにAIエンジンを追加で導入しやすくなり、システムの安定稼動/管理コストの低減、顧客のDX(デジタルトランスフォーメーション)の実現に貢献したい考えだ。

新機能とサービスの特長は以下の通りだ。

1. 過去のセンサデータからシステムの振る舞いを自動的にモデル化

同ソフトウェアは、プラントや工場などのシステムから収集されたセンサデータからシステムの稼動状態を自動的にモデル化。リアルタイムで収集されるセンサデータを正常時のモデルと比較・分析することで、異常予兆を早期に検知し、発生個所および影響範囲とともに表示する。

このような分析結果は、障害対処の用途だけでなく、製品設計へのフィードバックにも活用することができる。

2. システムの稼働状況の監視用途向けにパッケージ化して提供

今回、センサ間の不変的な関係性や分析結果(異常予兆検知や異常影響範囲)を専用画面で見える化する機能とともに、AIエンジン(インバリアント分析技術)をソフトウェア製品としてパッケージ化し提供する。

これにより、利用者自身で過去データ(時系列数値のCSVファイルなど)を用いた標準的な分析や動作評価が可能となり、既設の監視制御システムにAIエンジンを追加導入しやすくなる。

3. 導入・初期運用を支援するサポートサービスも提供

同ソフトウェアの操作レクチャ、インストール支援、問合せ対応を行うサポートサービス(スターターパック)もあわせて提供。同手法の利用が初めての場合や、種々のAI分析に慣れたデータ解析者がいない場合でも、この初期支援により導入・活用を進めることができる。

【関連リンク】
日本電気(NEC)

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