ファーウェイ、「グローバルインダストリービジョン2025」を発表、3つのビジョン打ちだす

ファーウェイは4月17日、将来の産業と社会に関する定量的・定性的な予測を示した同社初のレポートである「グローバルインダストリービジョン(GIV) 2025」を発表した。

「GIV 2025」では、ファーウェイ自身のビジネスの強みや業界動向への洞察に基づき、データとトレンド分析を組み合わせた同社独自のリサーチ手法を通じて、世界のICTの動向を詳述し、ICT業界の青写真を描いている。

「GIV 2025」で使用されているデータは、170以上の国や地域を対象としたもので、3つのディメンション(あらゆるモノの接続、センシング能力、インテリジェンス)と、37の指標(発生するデータ量、AI(人工知能)を採用する企業の割合、個人用スマートデバイス数など)をカバーしている。

同レポートでは、2025年までに、あらゆるモノがセンシング能力を備え、つながり、インテリジェンスを備えた世界が実現されると予測している。

また、2025年までに、個人用のスマートデバイスの数が400億台、世界における接続数の合計が1,000億に達し、23兆米ドル(約2,460兆円※106.99円で換算)規模のデジタル経済が生まれると予測している。

ファーウェイの取締役兼最高戦略マーケティング責任者である徐文偉(ウィリアム・シュー)氏は次のように述べている。

「ファーウェイは今回初めてGIVレポートを発表しました。当社は、将来に関するデータや予測に基づいて、ICTがリードするインテリジェントな世界における産業の青写真を描くことを目指しています。当社の目標は、ICT業界の多様なエコシステムが真にインテリジェントな世界に移行するための基礎を構築し、グローバルパートナーと連携してすべてがつながったインテリジェントな世界を実現することです」

「GIV 2025」が描く将来の3つのビジョンは以下の通りだ。

ビジョン1:あらゆるモノがセンシング能力を備え、接続数が増加し接続性が向上することで、すべてがインテリジェントな世界が実現する

「GIV 2025」によれば、あらゆるモノがセンシング能力を備え、あらゆるモノがつながったときに初めて、真にインテリジェントな世界が実現される。

2025年までに、世界全体の個人用スマートデバイス数は400億台、接続数は1,000億にのぼり、産業インターネットがこうした1,000億の接続の主要な原動力となるだろう。

あらゆるモノがセンシング能力を備えることで発生する大量のデータが、すべての産業で幅広く統合されるようになり、産業用IoTやコネクテッドカーなどの新たな産業が生まれる。

接続数の増加や接続性の向上により、データトラフィックが爆発的に増加するが、そのほとんどは動画から生まれるだろう。クラウドVRの市場規模は、2025年までに2,920億米ドル(約31兆2,410億円※106.99円で換算)にのぼると予測されている。

「GIV 2025」では、スマートデバイスとスマートロボットの役割が単なるツールからアシスタントへと進化する未来を描いている。

スマートアシスタントの普及率は、2025年までに90%にのぼり、12%の家庭がスマートサービスロボットを所有するだろう。また、ガイドロボットの支援により、全世界の3,900万人の全盲者と2億4,600万人の視覚障害を持つ人々が不自由なく暮らせるようになるだろう。

ビジョン2: 「+インテリジェンス」を通じて新たなビジネスを醸成し、産業の飛躍的な発展をリード

「GIV 2025」によれば、高速通信、IoT、AIベースのクラウドを伴う「+インテリジェンス」プラットフォームが、インテリジェントな分析、意思決定、アシスタンスを通じて各産業の飛躍的な発展を支援する。

運輸業界では、2025年までにインテリジェントなテクノロジーが幅広く活用されるようになり、6,000万台以上の車両が5Gネットワークに接続し、新しい車両の100%がインターネットに接続するようになるだろう。

また、製造業にインテリジェンスが融合されることで、ICTとオペレーショナルテクノロジー(OT)との統合が急速に進み、イノベーション、産業、バリューチェーン、エコシステム全体に利点をもたらす。

さらに、都市にインテリジェンスを融合することで、都市計画者は安全管理や交通計画などの分野において持続可能な発展に向けた新たな道筋を創出できるようになり、都市の住民はデジタルライフが実現する安全性、利便性、高い生活水準を享受できるようになる。

ビジョン3: 23兆米ドル規模のデジタル経済の商機を掴む広範なイノベーション

ファーウェイは、デジタル経済の市場規模が23兆米ドル(約2,460兆円※106.99円で換算)にのぼると予測している。「+インテリジェンス」の価値は、製造、サービス、運輸、その他の多くの産業で幅広く利用可能になるだろう。

インテリジェントな世界におけるイノベーションの成果が、あらゆる場所で見られるようになるだろう。インテリジェントな世界では産業が刷新され、インテリジェントな新産業が創出されることに加え、各産業が現在の成長曲線を超え、イノベーションを大幅に加速しながら飛躍的な発展を実現できるようになる。

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ファーウェイ(Huawei/華為技術)

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