マクニカネットワークス、LPWAネットワークを利用したパッケージ製品を提供

ネットワーク機器やセキュリティ対策ソリューションを提供するマクニカネットワークス株式会社は、IoTサービスの実用化に向けてLoRaWANネットワークを利用したパッケージ製品(以下、「LPWAパッケージ」)の提供を6月より開始する。

今回提供される「LPWAパッケージ」は、スマートオフィスやスマートビルディングなどに適した (1)トイレの利用モニタリング、(2)空間環境モニタリング、(3)駐車場モニタリングの3種類だ。

これらのパッケージは、LoRaWANのネットワークサーバ、ゲートウェイに加え、エンド端末、表示アプリケーションを1つにまとめた製品で、導入後はすぐに使用開始できるという。

IoT無線の技術LoRaWANは、免許不要なサブギガ(日本では920MHz)帯を利用しているため、任意の場所でいつでもインフラを構築できる新しい無線通信規格であり、既に世界中の100以上の国と地域で使用されている。

従来の無線技術と比較して省電力で広範囲をカバーするため、電源の確保が難しい場所や従来の無線では電波が届きにくい場所でも利用することができるという。

IoTサービスの導入もしくは事業化には、顧客自身で必要な部品を選定、調達して組み合わせる必要があり、ハードルが高いのが現状だ。更にLoRaWANは比較的新しい技術であるため、知識や経験が豊富でない、国内で使用できるエンド端末が限られている、などの制約があり、導入にはかなりの時間と労力を要するという。

そのため、LoRaWANを用いたIoTサービスの実用化はあまり進んでこなかったという。

今回、マクニカネットワークスが提供する「LPWAパッケージ」は、同社取扱いの各社製品を用いて、ネットワークサーバ、ゲートウェイ、エンド端末、表示アプリケーションをワンパケージ化し、IoTサービスの導入もしくは事業化を検討している顧客が今すぐに導入できるLoRaWANを活用した製品だ。

3種類のパッケージを提供することで、より快適で便利なオフィス空間やビル環境を実現することができるという。

  1. トイレのドアの開閉状況を取得するエンド端末を使用し、トイレの利用状況を見える化することで、混雑の緩和、利便性の向上、体調不良のユーザの見守りサポート
    などに貢献。
  2. 室内の温度や湿度を取得するエンド端末を使用し、空間環境を見える化することで、寒暖差の把握、エネルギーの効率利用、職場環境の向上などに貢献。
  3. 駐車の有無の状況を取得するエンド端末を使用し、駐車状況を見える化することで、人手不足の解消、利用状況の把握のサポート、利便性の向上などに貢献。

LPWAパッケージの概要は以下の通りだ。

(1)トイレの利用モニタリング:
利用センサ:ドアの開閉センサ
使用例:トイレ利用状況モニタリング

(2)空間環境モニタリング:
利用センサ:温湿度センサ、CO2センサ、COセンサ、PM2.5センサ
使用例:オフィスの温度のモニタリング、湿度のモニタリングなど

(3)駐車モニタリング:
利用センサ:パーキング用赤外線センサ
使用例:地下駐車場やビルの近隣にある駐車場の満空モニタリングなど

【関連リンク】
マクニカネットワークス(Macnica Networks)

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