パナソニック、「映像空間ライブ配信ソリューション」の実証を開始

パナソニック システムソリューションズ ジャパン株式会社では、360度ライブカメラやミラーレス一眼カメラを活用した「映像空間ライブ配信ソリューション」の実証を開始し、2018年度内のソリューションの提供をめざすと発表した。

同ソリューションは、遠隔地のリアルタイム360度映像を視聴者の周囲を囲むようにプロジェクターで投影し、ゴーグルなどを使わずに、あたかもその場に居るような雰囲気を体感できるというもの。そのため、パナソニックではノウハウを持つさまざまな企業と協業し、ビジネススキームの検証および拡充を通じて、「映像空間ライブ配信ソリューション」の実用化、トータル映像ソリューションの具現化による、新たな視聴体験の提供を図っていくとしている。

コンセプトは、「『客観』から『主観』へ、視聴スタイルをシフト」だ。

テレビをはじめ従来のスポーツ中継など、遠隔地のイベントのライブ視聴体験は、現地の一部分を映像として切り取り、いわば「窓枠越し」に視聴する「客観的な視聴体験」がメインだった。

しかし同ソリューションでは、360度映像を活用し、スタジアムの空間を丸ごと遠隔地に伝送し、視聴者の周囲を囲むように壁面にプロジェクターで投影する事で、あたかもスタジアムの中に居るような没入感の高い、「主観的な視聴体験」の実現をめざす。

また、ライブ映像に加え、選手情報や得点状況、リプレイ映像などの現地情報や、投影場所独自の情報など、付加情報も合成表示することで、現地でのリアルな観戦とも異なる新たな視聴体験の提供も図るという。

パナソニック、「映像空間ライブ配信ソリューション」の実証を開始

具体的には、以下の取り組みを進めていくという。

  • コンテンツオーナーとロケーションオーナーのマッチング:最適なコンテンツを最適ロケーションに配信・投影するビジネススキームの構築を図り、エンターテインメイント全般において、イベントから常設運用までさまざまなスキームを検討。
  • 最適な撮影:遠隔地の映像を、パナソニック製の業務用360度ライブカメラ(AW-360C10/AW-360B10)やハイエンド・ミラーレス一眼カメラ(LUMIX DC-GH5S)など用途に合わせた最適なカメラで撮影。パナソニック映像株式会社による映像のプロデュースや演出面でのノウハウも提供する予定。
  • 映像配信:撮影した映像は用途や顧客の要望に応じたネットワークを介して、日本全国の各投影拠点に同時配信も可能。この多地点同時配信は株式会社NTTぷらら、富士通株式会社(50音順)の協力により実現をめざす。さらにパナソニックの配信センターにて、360度映像や、付加情報の切り替えなどの配信運用サービスや回線を含む配信環境の構築・運用サービスなどをトータルで提供する。
  • 映像投影:
    投影する映像の種類や各拠点の面積などの用途に応じた映像投影が可能となる。例えば360度映像の投影では一般的なプラネタリウムの様なドームスクリーン形状、四角い部屋の壁面への投影など、用途に合わせて最適なプロジェクターの選定と台数、設置位置を設計し、施工を含めて提案する予定だ。株式会社オリハルコンテクノロジーズとの協業により四角い部屋への360度投影対応、放送映像をPinP(ピクチャーインピクチャー)表示するなどの独自機能を持った投影ソフトウェアを活用することで、最適な映像空間の構築を図る。さらに、壁面ごとにプロジェクターを設置せずとも、壁面数よりも少ない台数での投影も可能にするなど、投影機器のコスト削減も図るとしている。

用途は、主に次の3つが想定されている。

  • スポーツバーなど飲食店でのスポーツ観戦やアーカイブ視聴
  • カラオケボックスなどへの音楽ライブ配信
  • 展示会やイベント会場など仮設施設への現場映像の配信

【関連リンク】
パナソニック システムソリューションズ ジャパン(Panasonic System Solutions Japan)

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