本日、ソラコムが、本日東証グロース市場に上場した。記者会見では、代表の玉川氏からソラコムの特徴や強み、これからのことについて説明があった。
少し振り返ると、ソラコムは、2014年創業のIoTプラットフォームを提供する企業で、現在150名体制でIoTティビティ、IoTデバイス、クラウドのサービスを行っている企業だ。
現在、80億円の売り上げがあり、600万回線の利用がある。
180カ国・地域で使えて、392の通信キャリアと提携関係にあるため、グローバル企業となっている。
玉川氏によると、年間解約率は0.3%、売り上げ継続率128%のだという。
IoT SIMは、1枚から提供されていて、PoCから商用サービス、グローバルへと拡大する中で、使われ続けているサービスだからこういった数字が生み出されるのだろう。
SIMの利用が積み重なることで、リカーリングモデルでの収益モデルも作ることができるが、実際、売上の70%がリカーリング収益なのだという。
今更ではあるが、競争優位性は、通信のコア部分をパブリック・クラウド上で実現していて、必要なIoT機能は、レゴのブロックのように作ることができるので、顧客の要望に応じて機能を拡張することができるのだ。
現在、海外の通信事業者と提携が容易で180カ国で使えるようになっていて、グローバルの売り上げが1/3に伸びている。さらに、日ガスのサービスは、100万台以上の大型案件となっていて、今後もこういった大型案件が生み出されてきているということだ。
今後は、こういった大型案件だけでなく、すでに実現されているコネクテッドカーの分野で戦略的アライアンスを実現や、世界中で利用が進む取り組みはもう始まっている。
さらに、海外通信事業者向けにOEMとして、プラットフォームを提供を開始しているということだ。
KDDIとの取り組みを経て、大企業との取り組みも進み、今回スイングバイIPOという形で市場に飛び出すソラコム。
IPOをきっかけに、さらに国内外での活躍が進んでいくことが楽しみだ。
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IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。