凸版印刷株式会社は、1956年から建装材印刷事業を開始し、現在は、建装材に各種センサーなどのIoT機器を組み合わせて、居住者の見守りなどに貢献する「トッパンIoT建材」事業を展開している。
今回、凸版印刷は、「トッパンIoT建材」シリーズの新製品として、ディスプレイと化粧シートを組み合わせて、家族や地域の情報を受信・表示ができる壁材「インフォウォール」と、体組成計と床材を組み合わせて身体情報を取得する「ステルスヘルスメーター」を開発した。
家族や地域の情報を表示する壁材「インフォウォール」
「インフォウォール」は、ディスプレイと化粧シートを組み合わせ、それ自体が生活に役立つ情報を伝える壁材だ。ネットワーク経由でクラウドサーバから取得した家族のスケジュールやメッセージ、天気などの地域情報を表示することが可能で、リビングやマンション共有部などの生活動線に同製品を設置して住空間での家族や地域のデジタル伝言板として活用できる。また、情報を表示していない間は通常の壁として生活に馴染むため、空間デザインを損なわないという。
2018年12月下旬から、凸版印刷が提供する夫婦コミュニケーションアプリ「ふたりの」と同製品を組み合わせ、夫婦それぞれで登録した予定などの情報を壁面に表示し、夫婦間のコミュニケーションを支援する実証実験が予定されている。今後、自社メディアサービスの「Shufoo!(シュフー)」や株式会社マピオンが提供する「Mapion(マピオン)」に加え、外部コンテンツと連携し発信情報の拡充を目指すという。
「インフォウォール」の想定価格は、約100万円から(2,000mm×1,000mmサイズの壁材の提供価格、設置費用・システム構築費などは別途見積)。2019年夏から、不動産事業者や住宅メーカー、商業施設などに向けて販売が開始される。
さりげなく健康を見守る床材「ステルスヘルスメーター」
「ステルスヘルスメーター」は、体組成計を組み込んだ、健康管理ができる床材だ。床材おため、測定するたびに機器の出し入れや設定をする必要がなく、自然に体重・体脂肪率などの身体情報を継続して取得できる。その情報はスマートフォンなどの情報端末で閲覧することが可能。また、空間に溶け込む絵柄のため空間デザインを損なわないという。
今後、日々の身体情報を蓄積・分析することで食生活や運動のアドバイスを提供するオリジナルアプリを開発するなど、生活者の健康の維持や改善をサポートするサービスを充実させるという。
「ステルスヘルスメーター」の価格は、約6万円から(460mm×460mmサイズの床材の提供価格、設置費用・システム構築費などは別途見積)。2018年12月中旬から、不動産事業者や住宅メーカー、医療・介護業界などに向けて販売が開始される。
【関連リンク】
・マピオン(Mapion)
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