システムソフトとさくらインターネット、Home IoTに特化した サービス/プロダクトの企画・開発に取り組む合弁会社「株式会社S2i」を設立

株式会社アパマンショップホールディングスのグループ会社である株式会社システムソフトと、インターネットデータセンター事業を運営するさくらインターネット株式会社は業務提携と共同出資を行い、Home IoT※1に特化したサービス/プロダクトをオープンイノベーションにより企画・開発に取り組む合弁会社「株式会社S2i」を2016年5月に設立すると発表した。

「株式会社S2i」は、自社開発に限定せず、オープンイノベーションの概念に則りハードウェア・スタートアップ各社との共同開発や海外プロダクトのローカライズなど、住宅の居住価値・不動産価値を向上させる取り組みを迅速に行っていくという。

 

合弁会社「株式会社S2i」の詳細

会社名 株式会社S2i(エス・ツー・アイ)
本社所在地 東京都千代田区紀尾井町4番1号
代表者 代表取締役社長 大澤 梢
資本金 2,000万円
出資比率 株式会社システムソフト 52.5%
さくらインターネット株式会社 47.5%
設立 2016年5月(予定)
事業内容 Home IoTに関連したサービス/プロダクトの企画・開発・提供

 

設立背景について

システムソフトは1979年の設立以来、ゲーム市場や携帯コンテンツなど多岐に渡りマーケット開拓を行ってきた。近年は、賃貸不動産業界におけるシステム開発でノウハウを蓄積し、またIoT分野への研究を積極的に行っている。

さくらインターネットは、通信環境とデータの保存や処理システムを一体型で提供するIoTのプラットフォーム「さくらのIoT Platform」を2016年度中に提供予定だ。今後、IoT関連市場における最も有力な分野のひとつであるHome IoT市場においてスタンダードプラットフォームとなることを目指している。

今回、両社のHome IoT市場における戦略が一致したことを受けて、新たに合弁会社「株式会社S2i」が設立することとなった。

 

第一弾のサービス/プロダクトについて

「株式会社S2i」は、第一弾のサービス/プロダクトとして、2020年には3,000億円市場と予測※2されるホームセキュリティのキーデバイスとなる「さくらのIoT Platform」対応のスマートロックを取り扱う。アパマングループとの業務提携(予定)を通じて未入居物件に設置・稼働を目指す。

スマートロックには「さくらのIoT通信モジュール」が実装され、自宅のWi-Fiやスマートフォンを経由することなく、スマートロック自体が3G/LTE回線を通じて「さくらのIoT Platform」に接続できる。そのため、例えば賃貸物件の未入居時にも通信を行うことができ、空室時の防犯対策や仲介業務における貸鍵業務の軽減、民泊など短期賃貸への利用ができる。スマートロック機能の利用を希望される入居者には鍵の開閉管理・防犯通知・貸鍵機能の提供を予定している。

また、室内で利用されるIoT機器から生じるセンシティブなデータを「さくらのIoT Platform」の閉域網にて保存・活用できるため、セキュリティの高いネットワークを提供可能。

なお、スマートロックとの通信プロトコル及びAPIは、今後パートナーとなるスタートアップ企業やメーカーなどに提供し、Home IoTのサービス/プロダクトの積極的な普及の推進、また今後住居内でサービス展開されるさまざまなIoT機器の通信Gatewayとして活用を行っていくという。

 

※1 システムソフトとさくらインターネットは、Home IoTを、住居を中心とした安全と安心・利便性・健康管理・エネルギー効率・エンターテイメント性の向上による新たな生活価値の提供を担う技術やサービス、プロダクトと定義している。

※2 IDC Japan「国内IoT市場 産業分野別/ユースケース別予測、2016 年~2020年」(抜粋)個人消費者について、2014 年の実績は1,375 億円であり、その後26.2%のCAGR で成長し、2020年には5,559 億円に達するとIDCではみている。

 

【関連リンク】
アパマンショップHD(Apamanshop Holdings)
システムソフト(SystemSoft)
さくらインターネット(SAKURA Internet)

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