半導体メーカーのSTマイクロエレクトロニクス(以下、ST)は、STM32マイクロコントローラ(マイコン)を使用したIoT機器や各種スマート機器の開発者向けに、グラフィック・ユーザ・インタフェース(GUI)開発用のフリー・ソフトウェア「TouchGFX」を提供開始した。開発者は、このソフトウェアで、多機能かつ利便性が高く、カラフルなGUIを開発することができるという。
TouchGFXは、ユーザ・インタフェース・コードを実現するC++フレームワークは10KBのSRAMと20KBのFlashメモリしか占有しない。
STM32に搭載され高度なグラフィック機能を備えたChrom-ART Acceleratorを活用でき、ピクセルの更新を最小限に抑えるレンダリング・アルゴリズムを実装しているため、メモリや消費電力が限られていても優れたグラフィックと滑らかなアニメーションを実現することができるという。色深度が1、2、4、16、24 bpp(bit毎ピクセル)のユーザ・インタフェースに対応し、リアルタイム・オペレーティング・システム(RTOS)の有無に関わらず動作する。
さらに、付属のTouchGFX Designerツールは、ドラッグ・アンド・ドロップ操作で簡単にグラフィック・インタフェースを開発することができ、自動コード生成機能やフォント、テキスト、画像の変換機能も備えている。
STM32CubeMX初期設定ツールと相互運用が可能で、統合的なプロジェクト環境でGUIとメイン・アプリケーションをシームレスに開発できる。さらにSTM32CubeMXには、グラフィック設計プロジェクトを円滑に実行するための新機能として、適切なマイコンを簡単に特定できる高度な検索機能、性能を評価するグラフィック計算機能、対象とするハードウェアのグラフィック動作を確認するシミュレータなどが追加されているという。
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