2019年2月に開催された、通信業界のイベント、MWSバルセロナが、「5G is Ready」の様相を示していたことは、以前のレポートでも報じている。
米国を皮切りに世界のキャリアが順次5Gへ対応してくことを表明する中、主要なスマートフォンベンダーは2019年中には5Gの端末をリリースするとしている。
一方で、Appleはというと、5Gへの対応は現時点では発表をしていない。
Appleのモデムというと、クアルコム製をつかってきた訳だが、ライセンス料を巡って係争を行っていたため、提携が中段され、インテル製のモデムを使うという流れができつつあった。
しかし、インテルの通信モデムの開発が思ったように進まない中、クアルコムとアップルは和解することとなり、その頃インテルは5Gモデムの開発を断念している。
クアルコムと和解したとはいえ、突然5Gに対応したiPhoneが登場するわけもなく、早くても2020年以降の登場となるだろうと予測されている。
さらに、アップルも独自に5Gモデムの研究開発を以前から行っているが、このタイミングで5G対応iPhoneが発表されていない以上、現状ではまだ市場に投入する状況ではないのだろう。
そんな中、the Informationが関係筋からの情報として、「Appleは2025年までに彼ら自身のモデムを準備することを期待している」とエンジニアに語ったとしている。
5Gモデムの調達に関して、どの手段をとるにせよ、アップルにとってみれば5G対応版のiPhoneを販売できるタイミングは、android陣営と比べると相対的に遅れてしまうことになる。
その影響としては、アーリーアダプタが5Gの独自性を利用したアプリケーションを利用する時、iPhoneを使わずandroid端末を使うことになり、その結果、利用者に対する情報がandoridに偏る結果となる。さらに、andorid上で5G特有の機能を活用したアプリケーションが多く登場することとなる。
誰もが想像できる5Gのユースケース以外には、本命視されるユースケースがまだ登場していない中、思いもしないような5Gを活用したアプリがandroidから登場することは、iPhoneにとっては脅威となるだろう。
5Gは上りの通信も高速になるので、端末そのものの性能も5Gの利用シーンにチューニングしていかなければならないから、なおさらだ。
(参考:the Information)

IoTNEWS代表
1973年生まれ。株式会社アールジーン代表取締役。
フジテレビ Live News α コメンテーター。J-WAVE TOKYO MORNING RADIO 記事解説。など。
大阪大学でニューロコンピューティングを学び、アクセンチュアなどのグローバルコンサルティングファームより現職。
著書に、「2時間でわかる図解IoTビジネス入門(あさ出版)」「顧客ともっとつながる(日経BP)」、YouTubeチャンネルに「小泉耕二の未来大学」がある。
