NXP Semiconductors(以下、NXP)は、LTE、プロセッシング、RFソリューションに関する専門知識をベースとした5G技術のポートフォリオを提供している。周波数がDCからミリ波、出力が1.8mWから1.8kWという広範なポートフォリオが含まれている。
今回、NXPは、5G基地局向けマッシブMIMO(以下、mMIMO)アクティブ・アンテナ・システムの開発をサポートする包括的なRFパワー・マルチチップ・モジュール(以下、MCM)ポートフォリオの提供を発表した。NXPの5G Airfastソリューションは、より高い集積度を実現し、パワーアンプの小型化、設計サイクルの短縮、製造の簡素化を可能にする。
NXPのRFパワーMCMは、ドハティ内蔵の50Ω入出力2段デバイスで、RFの複雑さを解消し、複数のプロトタイプ・パスを不要にするとともに、設計の予測可能性を向上する。また、ピン互換性により設計の活発な再利用を可能にする。部品点数の低減により、歩留まりの向上と認証サイクル時間の短縮と同時に、冗長テストの回避が可能になる。
従来のRF設計に比べプリント基板のサイズを5分の1に低減しており、アンテナあたりパワーアンプ64個の搭載が必要な64T64Rなどの高次mMIMOのサイズと重量削減の技術的課題への対応を可能にする。
Airfast統合型ソリューション・ポートフォリオは2.3GHzから3.8GHzのセルラー周波数帯向けに、出力が3Wから5WのLDMOSパワーアンプ・モジュール、GaAs/SiGeプリドライバ・モジュール、レシーバ・モジュールを提供している。また、400超のRFパワー・リファレンス回路のデジタル・ライブラリであるNXPの新しい「RFサーキット・コレクション 」ライブラリによりサポートされている。
パワーアンプ・モジュール
- AFSC5G37D37(3.7GHz帯、平均37dBm)
- AFSC5G35D37(3.5GHz帯、平均37dBm)
- AFSC5G35D35(3.5GHz帯、平均35dBm)
- AFSC5G26D37(2.6GHz帯、平均37dBm)
- AFSC5G23D37(2.3GHz帯、平均37dBm)
プリドライバ・モジュール
- AFLP5G35645(3.5 / 3.7GHz帯、平均29dBm)
- AFLP5G25641(2.3 / 2.6GHz帯、平均29dBm)
レシーバ・モジュール
- AFRX5G372(3.5~5GHz帯向けLNA+スイッチ)
- AFRX5G272(2.3 / 2.6GHz帯向けLNA+スイッチ)
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