スペクトラム・テクノロジー株式会社は、「Zigbee(注1)向け電波テスター」(以下本ツールという)を平成28年12月16日より販売開始する。
本ツールは、IoT時代の近距離通信の主役のひとつであるZigbee向けの電波調査、品質調査ツールになる。ARM社が主導しているmbed(注2)のボードを使用して開発した。手のひらサイズで、持ち運び可能で安価なツールだ。
本ツールにより、これまでZigbeeの調査には、スペクトラム・アナライザ、PC付属ツールなどを使用して行ってきたが、設定が難しく大掛かりだった。その悩みを解消した手のひらサイズで、電源を入れると自動的に受信レベル、回線品質の測定、USBメモリへの自動記録を可能にした。無線のスキルがない方、時間を節約したいSE,CEも使用できる。
特に、Zigbeeを最初に導入する際の現場調査時、自動記録機能を使って、GPSデータとの連携によるヒートマップ作成を簡単に行える。また、導入後のトラブル対応で、データロガーとして長時間のデータ取得などによりトラブルの早期解決に役立つ。(図1.Zigbee向け電波テスターの仕組み参照。)
(注1)Zigbeeとは、IEEE802.15.4の規格で、IoT時代の近距離通信の代表格として、スマートホーム、テレメトリ、公共系などに利用されている。安価で、通信速度が250kbpsと比較的高速の通信が可能。また、2.4GHzは唯一のグローバル対応が可能。
(注2)mbedとは、ARM社が提供する開発環境で、IoTに対応したソフト開発を支援する。mbed用のボードなど数多くの製品が対応している。
1. 目的
Zigbeeの無線スキルのない方、調査時間を節約したいSE,CEに、Zigbeeの導入時の現場調査、導入後のトラブル対応で使用して頂き、電源を入れると同時に受信レベル、回線品質(スループット)の測定、自動記録により数値の可視化を行い、時間の節約とスキル不足を解消することを目的とする。(図2.Zigbee電波テスター概要参照)
2. 特徴
本ツールの特徴は以下のとおり。
① 手のひらサイズで持ち運びが可能な、IoT時代の近距離通信の本命であるZigbee用電波テスター。
② mbedを使い安価に提供する。
③電源入れると自動で測定、記録します。スキルは必要としない。
3.商品内容
(1)基本部:価格:3万円(税抜き)
・mbed(LPC1768)
・mbed application board
・キャリングケース
(2)オプション品
・Xbee
・モバイルバッテリー
・USBメモリ
・XCTUアダプタ
・ボタン電池
(3)機能
• Zigbeeの電波受信レベル(ローカル、リモート)
• 回線品質(スループット)の測定
• データロガーによるCSV等への自動記録を行う。
・ntp自動同期(LAN接続時)
4. 特におすすめの方
・SIer様などのZigbeeの導入、保守を行うSE,CE
・Zigbeeの開発をおこなっている方
・Zigbeeを導入した方
・IoTを修得する学生の方
5. 利用用途
・Zigbee導入時の現場調査(サイトサーベイ)で設置場所を決めるための電波調査
・Zigbee導入後のトラブル調査で、電波が不安定、切れるなど。また、通信データがおかしいなどの確認に利用できる。(注:お客様データの解析には設定変更が必要になる。)
(図3.利用方法、図4.GPS連携利用例参照)
6. 販売エリア
日本全国
7. 販売開始日
平成28年12月16日(金)
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