ファーウェイ(中国語表記:華為技術、英語表記:HUAWEI)は、5Gネットワーク・スライシング・ルーターを発表した。このルーターは50GEの基地局接続と100GEとのシームレスな互換性を提供し、Flexible Ethernet技術に基づいたポート・チャネルの物理的な分離を実現することで、さまざまなSLAを保証できるという。
5Gの到来によって、人と人の接続は、人とマシンとの接続やマシン間接続に移行しつつある。こうした変化を鑑みて、3GPPは5Gアプリケーションに対してeMBB(enhanced Mobile Broadband)、mMTC(massive Machine Type Communications)、uRLLC(Ultra Reliability and Low Latency Communications)の主要な3つのシナリオを定義した。eMBBはユーザー体験に関するもので、mMTCとuRLLCはマシン間の相互接続要件を満たすものだ。
これらを実現するには、ベアラ・ネットワーク・インフラがE2Eのスライシング能力を提供し、さまざまなSLAを保証できる必要がある。ファーウェイのネットワーク・スライシング・ルーターでは、制御、プロトコル、転送の各次元でリソース・スライシングを実現し、全製品群で5Gの個別のシナリオに対してE2Eのネットワーク・スライスを生成する。
各ネットワーク・スライスは自己完結型の論理ネットワークであり、動画専用のスライス、IoT用のスライス、主要な通信ネットワーク用のスライスなど、サービスごとに独立したネットワーク・スライスを割り当てることができるほか、サービス・スライスごとに固有のO&Mビューでリソースのスケジューリングや管理を個別に実施できる。これにより、ネットワークのオンデマンドなSLA保証、オンデマンドな帯域調整、迅速な障害箇所の特定をシナリオごとに実現し、5Gの各シナリオで求められる異なるSLAサービス・ベアラ要件を満たすという。
ネットワーク・スライスごとに個別にルーティング・プロトコルを設定することが可能なため、既存の2G/3G/4Gおよびその他のモバイル・サービスに対して物理的に分離したスライスを迅速に提供することができ、将来的には、新たなスライスを提供することで、5Gサービスにもスムーズに対応可能だという。
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・ファーウェイ(Huawei/華為技術)
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