株式会社ソラコムと京セラコミュニケーションシステム株式会社(以下、KCCS)は、本日7月5日よりソラコムの提供するIoT通信プラットフォーム「SORACOM」がLPWAの通信方式の1つである「Sigfox」に対応することを発表した。
SigfoxはIoT向けの通信規格で、低価格・省電力・長距離伝送が特長。既に欧米を中心に32か国で展開中であり、2018年までに60か国に増加する予定であり、LPWAを代表するグローバルな通信規格として各国で導入が進んでいるという。
KCCSはSigfoxオペレーターとして、インフラ構築およびネットワークサービスの提供を行っている。2017年2月のサービス開始以降、順次エリアを拡大しており、2018年3月までに全国主要都市、2020年3月までに全国へ展開する計画と発表した。またデバイス、アプリケーション、インテグレーションなどの各分野における企業とパートナーシップを強化し、Sigfox対応のデバイス・サービスを拡充することで、IoTのクイックスタートを支援するエコシステムを構築している。
ソラコムが提供するIoT通信プラットフォーム「SORACOM」は、2015年9月に提供開始された、通信とクラウドを融合したプラットフォーム。顧客は、「SORACOM」の通信を利用することで1回線からリーズナブルにIoT/M2Mに最適化された無線通信を利用可能。また、クラウド上に構築されたコアネットワークにより、通信の開始や解約、回線ごとのルーティング先の指定や、暗号化プロトコルへの変換、クラウド連携に必要な認証情報の付与を、WebコンソールやAPIを通じて一括操作・管理することができ、高度なシステムをセキュアかつ迅速に構築することができるという。
本日より提供開始された、「SORACOM Air for Sigfox」では、顧客は、これまでソラコムが提供しているセルラー、LoRaWANと同様に、「SORACOM」プラットフォームのWebコンソール/APIを通じて、Sigfoxのデバイスや通信を一括操作・管理することが出来る他、データ転送サービスの「SORACOM Beam」、クラウドリソースアダプターの「SORACOM Funnel」、データ収集・蓄積サービスの「SORACOM Harvest」などの「SORACOM」のアプリケーションサービスを利用して簡易に顧客のサーバーへのデータ転送や、クラウド連携、可視化を実現することができるとしている。
日本においてはSigfoxセンサーキット「Sens’it」、Sigfox Shield for Arduino、オプテックスの「ドライコンタクトコンバーター」の3種類のSigfoxデバイスが「SORACOM」プラットフォームに対応。また、これらのうちSigfoxセンサーキット「Sens’it」、オプテックスの「ドライコンタクトコンバーター」は、本日7月5日より「SORACOM」のWebコンソールから、1個単位で購入可能だという。
「SORACOM Air for Sigfox」の特徴以下の通り。
- 「SORACOM」Webコンソールから、Sigfoxデバイスが1個単位で購入可能
- SORACOMサービスを利用し既存のシステムやクラウドとセキュアかつ迅速に連携
利用可能サービス SORACOM Beam / SORACOM Funnel / SORACOM Harvest
料金体系は以下の通り。
- デバイス料金
・Sigfoxセンサーキット Sens’it:8,478円
・オプテックス ドライコンタクトコンバーター:39,800円
※上記の金額には、ハードウェア費用、契約事務手数料、SORACOM Air for Sigfoxの1年分の料金(Sigfox通信料金、SORACOM アプリケーションサービス料金を含む)が含まれる。
※SORACOM Air for Sigfoxの通信は、デバイスあたり140回/日まで送信可能。
※上記金額に、10円分/月のBeam、Funnel、HarvestのSORACOM アプリケーションサービス利用料が含まれる。 - 1年後以降の利用料金
・更新時の料金:1年分は1,440円(月額換算120円)/1台あたり
※SORACOM Air for Sigfoxの1年分の料金 (Sigfox通信料金、SORACOM アプリケーションサービス料金を含む)が含まれる。
※1年単位の契約。
・複数年数、ボリュームディスカウントはあり、要相談
・1年後の更新は自動更新となる
【関連リンク】
・ソラコム(SORACOM)
・京セラコミュニケーションシステム(KCCS)
・オプテックス(OPTEX)
・SORACOM Air for Sigfox
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