ダッソー・システムズとイスラエルの自動運転シミュレーションのスタートアップであるCognata, Ltdは、ダッソー・システムズの3DEXPERIENCEプラットフォームにCognataの自動運転車シミュレーションスイートを組み込むためのパートナーシップを締結していることを発表した。
両社はこのパートナーシップを通じて、自動運転車を開発・製造する各社が、3DEXPERIENCEプラットフォーム上で自動運転の要件定義、テスト、エクスペリエンスの検討といった開発サイクル全体で、バーチャル検証を実施できるソリューションを提供する。
ダッソー・システムズは3DEXPERIENCEプラットフォームと「スマート、セーフ&コネクテッド」をはじめとする各種のインダストリー・ソリューション・エクスペリエンスを提供している。またCognataの深層学習機能を備える製品シミュレーション・ソリューションは、自動運転車メーカーが開発時に要する多種多様なシナリオ(地理的位置、交通パターン、天候条件など)の大量実行を可能にする。
Cognataシミュレーションスイートを3DEXPERIENCEプラットフォームに組み込み、さらにダッソー・システムズがCATIAブランド下で展開するシステムズエンジニアリングロールやアプリケーションを活用することで、自動運転車の設計、エンジニアリング、シミュレーション、プログラム管理を包括する、エンジニアに向けた統合環境であるワンストップショップを提供できるようになる。
ダッソー・システムズのCATIA CEOのフィリップ・ローファー氏は、次のように述べている。
「高度に自動化された運転において、シミュレーションはサイバー・システムズ・エンジニアリングの全段階における鍵となります。自動車が安全に走行するとみなせるようになるまでには、バーチャル空間での数十億kmものぼる走行実績が必要です。自動車の動作、センサー、交通量まで網羅するAIを使ったエクスペリエンスによって、構想段階のうちに代替の設計案をテストし、適切なエンジニアリング・ソリューションを特定できます。Cognataの高精度で包括的な製品群を3DEXPERIENCEプラットフォームに統合することで、安全な自動運転車を市場に投入するまでの期間を大幅に短縮できる、独自のソリューションが誕生します」
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