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自動運転の話題がなにかと多いクルマ業界だが、クルマとドローンを統合することで新しいサービスを行おうとする動きがある。今回は、メルセデスベンツとフォードの取り組みについて紹介する。
メルセデスベンツ、ドローンを搭載したコネクテッドカーでラストマイル配達を効率化
ドローンとコネクテッドカーを統合する1つの案として、メルセデスベンツはドローンを搭載した新たなコンセンプトカーを2017年のCES展示会でデモした。
メルセデスベンツによって展示された自動運転のワゴン車は、ドローンのハブと充電ステーションとして利用することができる。
このコンセプトカーはトラックのように設計してあり、ロジスティクス面のラストマイルの配達をより加速することを目標としているのだ。
同車に装置したロボットアームを利用してドローンに荷物を載せた後、そのドローンが最終の配達先に郵便物を送る。
メルセデスベンツはドローンメーカであるMatternet社と連携し、今後このコンセプトワゴン車を共に開発していくということだ。
完全に実用化されるまでにはまだ時間かかるが、ドローンで配達するサービスを技術的に実現できるまでは新たなインサイトを提供することが可能であろう。
同技術は現在ドローンを利用する配達手段に関して、一か所にドローンを集めて大量の配達を行う「倉庫集荷モデル」という取組みのに対して、迅速なラストマイル配達を特長とする新しい「クルマデリバリモデル」となるのだ。
ドローンが郵便物や荷物を配達している途中で、コネクテッドカーがドローンの充電ステーションとして活躍し、ドローンが相次いでワゴン車から配送物をピッキングし、充電もできることが可能となったのだ。
この新しいモデルは、今後ドローンをどのように設計・開発していくかについて大きな影響を与えると見られている。コネクテッドカーを活用し、ドローンは荷物を郵送しながら長距離をカバーするための電気を蓄積する必要がなくなる。
フォード、ドローンはナビアシスタントに
同様に、フォードもセンサとカメラを利用している自動運転車を迅速にナビできるようにドローンを活用している。
フォードは、自動運転車の安全問題を重視し、ドローンがナビアシスタントとしてクルマが道を離れたり、マッピングできない区域に入ったり時に支援する新しいモデルを展示していた。
フォードのエンジニアは現在極端な環境における実証実験が行っている。
例えば、クルマが森に入る時にドローンがクルマ周辺のオブジェクトを検知する能力をテストするといったようにだ。
また、車両からドローンが飛び立つ技術も研究しており、2016年に中国の最大手ドローンメーカであるDji社と共に展示会でデモしたこともあったという。そして、それぞれの車に一台ずつドローンを配置することは不可能なため、地域ごとにドローンを何台か配置し、ナビデータを収集してその地域を通行した車両に情報を伝送することがより現実的である。
将来にドローンは自動運転車に装置されたセンサ及びカメラが検知できないような道路情報を提供したり、ドライバの死角をなくすため、道路上で運転している車両に対しても道路情報を提供することに活用されることが期待されている。
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