GMOインターネットグループのGMOクラウド株式会社は、コネクテッドカーに関する実証実験を、2017年6月8日(木)より全国各地で開始する。GMOクラウドでは、車載コネクタを通じて「車両コンディションの自動解析」及び「自動車の遠隔診断」を実現する、自動車向けIoTソリューションを開発し、その実用化に向けて、自動車販売事業者や、自動車整備事業者などの協力のもと、国産・輸入を問わず既存の全メーカー・全車種(※)の自動車を対象に実証実験を行うという。
近年、産業機器や家電など様々な分野でIoT技術を活用したサービスが誕生する中、自動車産業においては、「コネクテッドカー」分野の技術開発、活用が進められている。欧米ではコネクテッドカーとして生産された新車だけでなく、既存車にも車載コネクタを接続することでインターネット通信を可能にし、コネクテッドカーとして様々なサービスを享受できる環境も整いつつある。
日本においても、走行データや車両データをもとにドライバーの運転特性や走行距離などを解析し、それに応じて保険料が変動する自動車保険サービスも生まれており、今後さらに多様なサービスが普及していくと考えられている。
そこでGMOクラウドは、日本国内のコネクテッドカーの普及をさらに推進するべく、自動車のECUに蓄積されている車両データを収集し、クラウドに蓄積できる「車載コネクタ」を自社開発するとともに、クラウド・ホスティングサービスの提供で培ってきた、システムの安定稼働を支える技術を活かした自動車向けIoTソリューションを開発した。今回、同IoTソリューションの実用化に向けて、全国各地で実証実験を開始するという。
実証実験では、GMOクラウドが開発した車載コネクタを通じて、自動車とインターネット(クラウド環境)を連携する技術の実験が行われる。その後、自動車の車両データ(バッテリー電圧、エンジン回転数)などをリアルタイムに管理・蓄積し、自動車整備会社が自動車の不調を予測する「車両コンディションの自動解析」や、解析した車両コンディションを見える化する「自動車の遠隔診断」に関する検証も行うという。
なお、同実証実験は、株式会社ジョイカルジャパンをはじめとする自動車販売事業者や、自動車整備事業者など計20社の協力のもと、国産・輸入を問わず全メーカー・全車種を対象に、2017年6月8日(木)より全国各地で実施していく。
今後GMOクラウドは、実証実験の結果を踏まえ、
(1)バッテリー電圧やエンジン回転数などの車両データをリアルタイムで取得
(2)取得した車両データをクラウド上で自動解析
(3)オンラインで自動車の診断までを行えるサービス
を今夏を目処に開始予定としている。
※2000年以降に製造された普通乗用車、小型乗用車、軽乗用車が対象。
【関連リンク】
・GMOクラウド(GMO-HS)
・ジョイカルジャパン(JOYCAL JAPAN)
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