ABB ロボティクスは、「PickMaster」の第3世代となる「PickMaster Twin」を発表した。未来のデジタル工場に向けたビジョンガイド型のランダムピッキングおよび箱詰めアプリケーション用のロボットソフトウェアである。
PickMaster Twinソフトウェアには、デジタルツイン技術が搭載されており、物理的なラインを実際に構築する前に仮想生産ライン上でロボット構成をテストできる。これにより、生産性を向上させるピッキング時間の15%高速化、生産量と総ライン効率を40%向上、コミッショニングを数日から数時間へ、段替えを数時間から数分まで短縮する。
そして、より大きな柔軟性と、ピロー包装、トレイ詰め、ケース・カートン詰めおよびハンドリングアプリケーション向けに設計された複雑なロボット操作の視覚化を行う。
ピッキングおよびパッキングタスクのオフラインプログラミングを可能にすることは、利用者が、実際の生産ラインに支障を来すことなく、仮想環境において完全なロボットシステムを作成、シミュレート、テストができる。これは、費用と時間のかかるリスクを軽減するだけでなく、製造ラインをより速く設置し、コミッショニング中に想定外の問題を起こさず最短で稼動させ、継続的な最適化作業にも使用できるため、新製品の市場投入までの時間を短縮する。
PickMaster Twinは、データの可視化を容易にし、鮮やかでカラフルなダッシュボードを有するABBのAbility Zenon Operations Data Management上に構築された直感的なインターフェースにより、アプリケーション体験を提供する。
また、OMAC PackML(包装機械言語)規格に準拠しているため、最新の包装機械に適している。最新のPickMasterソフトウェアは、生産量を最大化し、OEE(総合設備効率)を高めるために、XおよびY方向の両方におけるワークスペースのオンライン視覚調整機能も備えている。
さらに、PickMaster Twinは、さまざまな構成で利用でき、すべてのABBロボット、周辺の仮想機械および実際に設置される予定の機械とシームレスに連携できる。
無料メルマガ会員に登録しませんか?

IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。