TOP >
製造業 > NECとナ・デックスが工場や倉庫等で資材の位置情報を管理する「マーカーロケーションシステム」を共同開発
製造業の現場では、部品や原材料を種別ごとに保管しているが、生産量に応じて物量(在庫)の変化への対応や製品切替時の保管スペースの確保が課題となっている。また、保管スペースが不足した場合には、倉庫内の空きスペースを一時保管場所として利用することもあり、複数の資材が混在する中、必要な時にすぐに必要な資材を見つけることができない。
そこで、株式会社ナ・デックス(以下、ナ・デックス)と日本電気通信システム株式会社(以下、NEC通信システム)は、工場や倉庫等での資材の位置情報を高精度で把握し、可視化する「マーカーロケーションシステム」を共同開発した。
ナ・デックスのスマートマテリアル管理システムとNEC通信システムが開発したNECマーカー位置測位ソフトウェアにより、入庫した資材を自動的に認識し、そのロケーションを自動的に関連付けることで、資材の種別ごとに保管スペースを確保する必要のないフリーロケーション化が実現できる。
特徴は以下のようになっている。
- 資材保管のフリーロケーション化
マーカー位置測位技術を用いて入庫した資材と入庫場所をリアルタイムに検出することで、資材の種別を意識せずに任意の場所に任意の資材を保管できるため、保管スペースを有効利用。また入庫した資材と入庫場所をリアルタイムに検出しているため、ピッキング作業や棚卸し作業の効率化が図れる。
- 取り扱いが簡易でメンテナンスも容易
シート状のマーカーを資材に付け、カメラで撮影し位置を測位するため、ビーコン等の装置は不要で取り扱いが簡易になる。さらに、電池交換といったメンテナンスも不要となり、保守性に優れている。
- 屋内外をシームレスに位置測位可能
防水加工されたマーカーを使用することで、屋外でも位置の推定が可能となる。屋内外で異なる位置測位装置(ビーコン、GPS等)を用意することが不要になるため、屋内外の資材管理を一元的に行うことができる。
本ソリューションは、ナ・デックスが12月1日より製造倉庫や物流倉庫等向けに販売を開始することとなっている。
今後、NEC通信システムは、マーカー位置測位技術を応用しAGV、フォークリフト、作業者などの移動体の導線管理、導線+運搬荷物情報などを連動することで、適応範囲を広げるアプリケーションの開発及び検証を行っていく予定だ。
無料メルマガ会員に登録しませんか?
膨大な記事を効率よくチェック!
IoTNEWSは、毎日10-20本の新着ニュースを公開しております。
また、デジタル社会に必要な視点を養う、DIGITIDEという特集コンテンツも毎日投稿しております。
そこで、週一回配信される、無料のメールマガジン会員になっていただくと、記事一覧やオリジナルコンテンツの情報が取得可能となります。
- DXに関する最新ニュース
- 曜日代わりのデジタル社会の潮流を知る『DIGITIDE』
- 実践を重要視する方に聞く、インタビュー記事
- 業務改革に必要なDX手法などDXノウハウ
など、多岐にわたるテーマが配信されております。
また、無料メルマガ会員になると、会員限定のコンテンツも読むことができます。
無料メールから、気になるテーマの記事だけをピックアップして読んでいただけます。
ぜひ、無料のメールマガジンを購読して、貴社の取り組みに役立ててください。
無料メルマガ会員登録
現在、デジタルをビジネスに取り込むことで生まれる価値について研究中。特にロジスティクスに興味あり。IoTに関する様々な情報を取材し、皆様にお届けいたします。
DX実践ノウハウ解説
BPMSで、業務改善にとどまらない、業務改革を行う方法
DX実践講座
業務プロセス改善のDXで使う「ECRS」とは、具体例や使い方を解説
業務改善のためのDX、5つの基本ステップ
DX人材の6つの役割と必要なスキル
DXを加速する、アジャイル型組織とは
攻めのDX、守りのDX
DX戦略を作るのに必須となる、5つのビジネスフレームワーク
DX時代の正しい事例の読み解き方(事例マニアはNG)
生成AI活用ガイド
RAG技術で生産性を向上させるGoogleのAI「NotebookLM」とは?活用法や企業での活用事例も紹介
生成AIで無駄な会議をなくす?議事録にAI活用し「生産的な議論と問題解決の場」へと変革するヒントを紹介
最新の「Copilot」は何ができるのか?Microsoft AI Tour Tokyoで語られた活用方法
NVIDIA、新プラットフォーム「COSMOS」を発表、物理AIの時代における日本の存在価値 ーCES2025レポート2
【無料】デジタルでつながるビジネスの未来|10/18東京、11/14大阪|UCHIDAビジネスITフェア2024|セミナー&展示会
業務で活用されればされるほど企業の差別化要素となるAI実現へ向けた挑戦 ― 砂金氏インタビュー
PwCコンサルティングが「生成AIに関する実態調査2024」を発表、効果を実感している企業の特徴とは
ASUS、AI PC向けソリューション搭載PCを発表 ーCOMPUTEX2024レポート2
NVIDIAが台湾コンピュータ産業を牽引するか ーCOMPUTEX2024レポート1