三菱電機株式会社は、製造業のスマート化を実現するIoT活用を支援するため、エッジ領域のFA-ITオープンプラットフォームを新たに発表した。生産現場(FAシステム)とバリューチェーン(ITシステム)を容易につなぎ、生産現場のデータの収集・分析・改善のシステムを短期間で構築できるという。FA-ITオープンプラットフォームの特長は以下の通り。
- 自由なアプリケーションの開発と多種多様な機器・生産設備への接続を実現
・ベンダーが開発者用サイトから自由に開発環境をダウンロードし、プラットフォーム上で動作するユーザー向けアプリケーションを開発可能
・様々な産業用ネットワークへ接続できるソフトウェアを開発することにより、あらゆる機器・生産設備からのデータ収集が可能
・将来的にはアプリストアによるダウンロードサービスを検討 - 生産現場のデータモデルを容易に構築
・プログラミングなどの専門知識がなくても、Industrie4.0管理シェル(※1)が提唱する装置モデルの設計・管理やデータアクセスが可能
・分析に必要なデータを簡単に選択でき、効率的なデータ分析を実現 - 様々なクラウド・ITシステムへの接続を実現
・ベンダーが持つ様々なクラウド・ITシステムを活用したユーザー向けサービスと生産現場を接続
・グローバルに点在する自社複数工場の一元管理やサプライチェーンを含めた管理などで全体最適を実現
今後は、開発を加速し、ITベンダーをはじめとした協力企業各社と連携し、プラットフォームを活用したアプリケーションの開発も進める。また、他の企業との連携により、プラットフォーム上でのより多くの機器・生産設備との接続や、セキュリティや人工知能(AI)の適用なども検討するという。
※1:工場の装置の設計・運用・保守に関する様々な情報を構造化して管理する仕組み
【関連リンク】
・三菱電機(Mitsubishi Electric)
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