アドバンテック株式会社と日本ラッド株式会社は、インダストリアルIoT(IIoT)分野のソリューション販売において協業することを発表した。今回の協業はアドバンテックが推進するWISE PaaSとIIOTのアライアンス上での提携に基づいており、インダストリー4.0に対応するスマートファクトリーにフォーカスしたソリューションを提供するというものだ。
アドバンテックはHTML5テクノロジーに対応したSCADAソフトウェア「WebAccess」や産業用PC 「TPC/UNOシリーズ」、インテリジェント制御PC「APAX」、ネットワーク機器「EKIシリーズ」、IoTデバイス「WISE、ADAMシリーズ」を提供し、日本ラッドはオリジナルIoTクラウドプラットフォーム「Konekti」シリーズをアドバンテックソリューションと連結し、無線技術やAI開発ノウハウ、クラウドインテグレーションノウハウを活用した「ラッド流工場IoT化ソリューション」を提供する。
アドバンテックの「WebAcess」と日本ラッドのAIツールが融合することにより、工場側の機械保守、予知分析能力が向上し、多種多様なBIを使って現場状況を直観的に把握できるようになるという。また、VIP会員になると「WebAccess」自体の特別金額を付与されるだけでなく、アドバンテックニュースや各メディアを通じてパートナー告知を促し、新たなビジネスチャンス獲得へとつなげることも可能になるという。
同協業に関して、アドバンテックのiFactoryセクターディレクター古澤隆秋氏は次のように述べている。
「我々のIoTマーケットに対する投資の中でも、日本ラッド社とのアライアンスパートナーシップは、重要な意味を持ち、ダイナミックなマーケットの動きと多岐にわたる顧客ニーズに応えられると確信し、今回の提携に至りました。産業用コンピューティングの分野で豊富な実績と経験を持つ、我々のセンシングデバイスやゲートウェイ、ならびにこれらのハードウェアを活用するためのIoTソリューションを用いることで、特にIoTの強みが活かせると考えられるスマートファクトリの分野にて信頼性の高いシステム構築を実現します」
また、日本ラッドのIoTソリューション事業部 事業部長の平井強氏は次のように述べている。
「アドバンテック社が提供するWebAccessをキーソフトウェアとして連携することで、「ラッド流Internet of Things」が標榜しているエンド・ツー・エンドソリューションのパズルピースがすべて埋まりました。国内外の主要メーカのPLCやCNCからのデータ取得に既に対応しているWebAccessを活用することで、マルチベンダー環境であっても安価に素早くデータ取得や見える化環境を提供できます。また、最新のWebテクノロジーを活用したWebAccessはクラウドソリューションとの相性が良く、この連結を通じリアルタイム情報、分析、最適化制御、予知保全等のお客様のニーズを幅広く対応することが可能になり、製造業・スマートファクトリー向けに日本ラッドのテクノロジーを最大限活かせる環境が整ったと考えており、更に展開を加速してまいります」
【関連リンク】
・アドバンテック(Advantech)
・日本ラッド(Nippon RAD)
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技術・科学系ライター。修士(応用化学)。石油メーカー勤務を経て、2017年よりライターとして活動。科学雑誌などにも寄稿している。