NECは、法人向けのバーチャルリアリティ(以下、VR)技術の活用ソリューションをまとめ、「法人VRソリューション」として体系化するとともに、VRの導入を検討するユーザ向けには「VRお試しパック」を提供開始する。
「法人VRソリューション」は、ユーザニーズに合わせてVR空間を個別に構築し、ヘッドマウントディスプレイなどと組み合わせて提供するもので、トレーニング用途やシミュレーション用途などを想定。
また、VR機器一式を有償貸出するサービス「VRお試しパック」により、企業の容易かつ迅速なVR体験・評価を支援する。
近年、エンターテインメント領域を中心にVR技術の活用・検討が進んでおり、2020年には8兆円市場に成長する(注1)ことが予測されるなど、今後もVR活用への期待が高まっていくことが想定されている。特に法人向けでは、業務へのVR活用の検討が進み、今後業務システムと密に結びついた個別構築へのニーズ拡大が見込まれる。
「法人VRソリューション」として体系化
法人向けのVR技術の活用ソリューションをまとめ、「法人VRソリューション」として体系化。ユーザニーズに合わせてVR空間を個別構築し、ヘッドマウントディスプレイやPCなどの必要機器と組み合わせて、600万円(税別)程度から提供。具体的に以下4つのカテゴリーでの活用が想定されている。
- トレーニング用途
VR空間で直感的に作業フローの訓練・習得が可能。例えば、工場の生産ラインでの梱包作業トレーニングや、危険の伴う消火作業や伐採作業などのトレーニングとして活用するなど。 - シミュレーション用途
VR空間で作業・操作時の負荷状況を確認し、評価可能。例えば、工場における作業者のユーザビリティを把握し、最適なレイアウト決定に活用するなど。 - コミュニケーション用途
複数拠点からVR空間にログインすることで、TV会議では実現の難しい遠隔地同士での「経験」の共有が可能。例えば、遠隔地同士でVR空間に同時ログインし、作業内容の確認や教育に活用するなど。 - セールスプロモーション用途
その場で実物を見せることが困難な大型施設や製品、景色を分かりやすく訴求可能。例えば、ホテルの施設紹介やアトラクションのような体験型ブースを用意するなど。
「VRお試しパック」を提供開始
VR導入を検討するユーザ向けに、VR機器一式(注2)を有償貸出するサービス「VRお試しパック」を提供開始。容易かつスピーディにVR体験や評価が可能。また、以下のサンプルコンテンツを無償貸出可能。
- 工場ラインにおける梱包作業(トレーニング用途)
- 森林伐採を体験(危険作業のトレーニング用途)
- システムキッチンの高さ、色などの変更を体験(シミュレーション用途)
- オフィスやショールームの360°画像(セールスプロモーション用途)
さらに、「VRお試しパック」にユーザ保有の3D CADデータを取り込んだ状態で貸出するサービスもオプションとして提供している。
提供価格(税別)は以下のとおり。
「VRお試しパック」:2週間で5万円~
3DCADデータインポート:10万円~
(注1)TrendForceのサイトより
(注2)VR対応PC、ヘッドマウントディスプレイ、モーションコントローラ
【関連リンク】
・日本電気(NEC)
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