GIS(地理情報システム)ソフトウェアのESRIジャパン株式会社は、米国Esri社が提供するクラウドGISサービス「ArcGIS Online」と、株式会社ソラコムのIoT通信プラットフォーム「SORACOM」の、クラウド連携をサポートするサービス「SORACOM Funnel」の機能であるPartner Hosted Adapterが連携したことを発表した。
ArcGIS OnlineはマップをWebブラウザー上で作成、利用、管理するサイトを提供するクラウドサービス。素早く簡単に位置情報をマップ上で可視化し、外部への共有やデータの解析などを行うことが可能という。また、無償で付属する様々なWebアプリ用のテンプレートや、同じく無償のモバイルアプリ(iOS, Android, Windows 対応)を活用することで、各種業務に合わせたアプリを簡単な設定だけで作成可能とのこと。
今回、ArcGIS OnlineがSORACOM Funnelに対応したことにより、これまでデバイスからデータを送信する際に必要だった開発の負荷を低減し、SORACOMのWebコンソール上で簡単な設定を行うだけで、ArcGIS Onlineへデータを転送することが可能になったという。
これにより、位置情報を活用したIoTソリューションの実証実験を手軽に行うことができるため、企業の企画担当者やSIer各社のエンジニアが、初期段階で大きな手間や費用をかけることなく自分達の手で実証を始めることが可能とのこと。
また、ESRIジャパンは、リアルタイム・ビッグデータ処理にも対応するオンプレミスサーバー製品も取り揃えている。実証で効果を確認した後は、それらとSORACOMの各種サービスを組み合わせることで、大量のIoTデータをセキュアに高速処理することが可能な大規模システムの構築も可能。
「SORACOM Funnel」について
「SORACOM Funnel」は、クラウドリソースアダプタサービスで、「アダプタ」と呼ばれる接続機能を提供。これにより、ユーザーは、ウェブ コンソールからシンプルな設定を行っていただくだけで、対応するクラウドサービスへのデータ送信を行え、各種分析・可視化機能などを迅速に利用することができる。
加えて、「SORACOM」上で、各クラウドサービス連携に必要な ID などの認証情報を保管・付与するため、デバイス側への認証情報の設定が不要となり、セキュアに利用できるという。 AWS や、Microsoft 、Google が提供するクラウドサービスへ連携するほか、「SORACOM Funnel」の「Partner Hosted Adapter」機能により、SPS認定済パートナー(※1)の様々な業界や、用途に最適化されたデータ分析基盤や、可視化のソリューションとの接続がより簡単になるとのこと。
※1 ソラコムのパートナープログラム「SORACOMパートナースペース(SPS)」において、一定の実績を持つパートナー
【関連リンク】
・エスリ(Esri)
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